秋の気配

この夏は叔母の山荘でバタバタ騒ぎがあったので、今週はその片付けに行ってきました。

2泊3日の強行軍の上、着いた瞬間から帰る日の朝までほとんどお掃除とお洗濯のみ。うわぁーん。

今朝はやっと家に戻り、自分のペースの朝を過ごすことができました。それだけでうれしい。Img_08241網でカリカリに焼いたイギリスパンと蓼科で買ってきたシャインマスカット、大事にしているバター入れ、ミルク多めのコーヒー。新聞をバサッと広げ、のんびり。。。いえいえ、今日は朝から植木屋さんが3人がかりでジャングルのようになった庭を手入れに来てくれているので大忙しです。お十時、お昼、お三時にお茶とお菓子を用意しなくちゃね。

Img_08242今日はブルースターを食卓に。私もウェディングの時の幸せの4つのおまじない[Something New, Something Old, Something Borrowed, Something Blue](ひとつは新しいもの、ひとつは古いもの、ひとつは借りたもの、ひとつは青いもの)のBlueはこのお花にしました。「信じあう心」っていう花言葉もステキ。そんなことを思い出しながらの週末の朝。

Img_08243蓼科ではほとんど自分の時間がなかったけれど、大好きな「小さな絵本美術館」にだけは行ってきました。今回の企画展は小さなネズミの大冒険物語を書いたドイツのトーベン・クールマンの絵本原画展でした。そして同時に展示されていたのが大好きな「ちいさいねずみ」(写真は絵葉書より)の原画。さとうわきこさんのいつもの「ばばばぁちゃん」シリーズとは一味違った細いペンで書いた線に彩色したような透明感のあるタッチの絵が魅力的。そして何よりもふっくらとやさしいねずみがかわいい。♡

そしていろいろいろいろあるけれど、クールマンの絵を気に入った93歳の叔母が熱心に原画に見入り、「勉強と楽しみのため」と何冊も絵本を購入し、山荘に戻ってからもしばらく机に本を広げて見ていた姿には胸を打たれるものがありました。ふぅむ。

風邪はおかげさまでほとんど良くなったけれど、お山では仕事が全くできなかったのでこの週末は机の前になりそうです。来週は8月のKeitoのワークショップがあります。猫の方眼編みのバッグ、どんな色が並ぶのでしょう。今からとっても楽しみ!♡

「トーベン・クールマン絵本原画展」同時開催 さとうわきこ絵本原画展「ちいさいねずみ」 〜9月23日 八ヶ岳小さな絵本美術館



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コンコンとコツコツ

夏風邪は長引くというけれど、相変わらず深い咳が出てコンコンギツネのような毎日。寝てるほどではないけれど、外に出たらご迷惑、という感じなのでひたすら家で仕事中です。

Img_08201これはPatterns 8の編地を編んでいるところ。今回はPatterns始まって以来初めてのJamiesons以外の糸。しかも多色の編み込みではなく全てアラン模様の予定です。模様編みだったら図をみれば編めるはず。そう、だったらわざわざPatternsをする必要があるの? ハイ、あります。例えば、こんなふうにくっきりとアラン模様で角を作ってみたり、これってどうやって編むの?って一人で取り組むには難しい図を技法ごとに分解したり、ということを考えています。

模様編みって楽しい。糸を右にやったり左に移動させたり、表編みにしたり裏編みにしたり、シンプルなテクニックの組み合わせで立体的で複雑な模様ができることを自分の手の中で感じられるのが面白くて、ついコツコツと何時間も編んでしまいます。♡

Img_08202友人が今月の歌舞伎座の七之助さんの先代萩を観てきたと連絡をくれました。そして「大和屋(玉三郎さん)の後のこの役の重責のストレスは計り知れない」だろうと。玉三郎さんに教わりながらの初政岡役。飯炊きの場面にも客席からの厳しいチェックがあるだろうし、七之助さん本当に大役にチャレンジです。でも、こうして次世代へと物語もお役もつながっていくのですものね。それに今回は子役たちも楽しみです。私も千秋楽を見に行く予定。それまでに私もコンコンキツネから変身しなくちゃね。♡ (月夜の写真は友人が撮ったもの。)

先日スーパーマーケットへ行ったら、もうお店は「秋」をイメージした作りになっていました。まだまだ暑いけれど、それでももう光は夏のものではなく...秋が近づいてきているのですね。台風は怖いけれど、秋の気配がうれしい今日この頃なのでした。

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水が合う場所

今年の夏は1-2泊でお山へ行くことはあっても、ほとんど家にこもって仕事。。。先週から夏風邪をひいてコンコンと咳の止まらない私はさらに家におこもり。そして仕事の写真を探している時に[2013 Summer]と言うファイルに目が止まり、見てみたら。。。

Img_08191これは京都ね。大好きな寺町の清課堂さんの錫のお皿とお箸置き。うーん、美しい。見ているだけで涼しい。この器、とっても便利で使い勝手がいいのにもう作ってらっしゃらないのよね、残念。どうやらこの年は7月初めに京都を訪れた様子。

Img_08193そして翌週にはDavid Bowie展を見にLondonへ。のんびりと乳母の家に滞在し、ティーンエイジャーの頃と同じ美術館とマーケット三昧の日々。いろいろなしがらみもなく、この頃のLondonは私が世界で一番フリーな気持ちで居られる場所でした。

Img_08192そして7月の終わりには借りていたアパートを引き上げるために上海へ。あぁ、この風景懐かしい。私はフランス租界の歴史的建造物指定のアパートの一部屋を借りていたので、部屋の窓を開けるとこんな感じでした。大家さんも生粋の上海人でほとんどジェスチャーで会話をしてたっけ。大勢の友人たちに助けられ、地元の方達にも親切にしていただき、たくさんの楽しい思い出ができた上海での生活でした。♡

Img_081948月の半ばには蓼科。ハンモックに揺られて本を読んだり、地元の食材でお料理を楽しんだりの楽しい山の生活。んんっ?7月初めから移動ばかり。たった6年前のことなのに自分でもびっくりのエネルギッシュさ。でも、京都、London,上海、蓼科。どこも観光をするわけでもなく、お散歩をしたり、好きな食材をちょこっと食べたり、土地の人と話したり。リラックスしながら勉強もできる場所。ゆるゆる心を緩めると新しいものも入ってくるということなのかも。そして、この頃に貯めたエネルギーがまだ心の中にあり、今の仕事につながっているのね。

10月からKeitoで始まる予定のPatterns 8の編地を編み始めました。私は頭の中で考えてる時間が長いから、編み始めればあとはどんどん進むはず。9月のワークショップの時にご紹介できるようにと考えています。お楽しみに!

 

 

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先に向かって

毎年日本列島には台風がやってきていろいろなことが起こってしまうのですね。そして今日からの東京は台風一過。なんて暑いんでしょ。 ふぅ。

Img_08161 そんな台風の風がビュービューと吹く中、久しぶりに山種美術館へ行ってきました。 

今の展示は[ Seed 2019 山種美術館日本画アワード 未来をになう日本画新世代]です。この絵が今年の大賞受賞作 安原成美「雨後のほほ」。ラピスラズリのブルーが本当に美しく、見る角度によって金箔が輝き、雨が降った後の朴の葉のみずみずしさを感じます。技術も力量もある素晴らしい作品でした。そして、私が好きだったのは、このアワードの作品で初めて100号の大きさに挑戦したという21歳の現役美大生 森 萌衣の「団欒」。古典と現代が混在した雰囲気に惹かれ、彼女の他の作品も見てみたいという気持ちになりました。

Img_08162そして幼馴染の山種美術館館長とティタイム。これは展示中の酒井抱一の「秋草鶉図」からイメージしたお菓子。美味しかった!にこにこ。

たった1時間くらいの間に色々な話に花を咲かせたのですけれど、私たちの共通の思いは「絵って素晴らしい!」「好きな絵は見ればわかるもの」ということ。もっと気軽に絵を買う、部屋に飾る、ということが日常にあるといいのに、そしてその絵は誰かがイイ、って言ったものではなくて自分で「あ!」っと思ったものでありますように、ということ。自分で選ぶ力。

この2-3日夏風邪でダウンしていたけれど、やっぱり美術館は私にとって最良の薬、そして幼馴染の美術の専門家との会話は最高のカンフル剤で帰り道にはすっかり元気になりました。♡

Img_08163家へ戻り机の前に座って刺繍のネックレスの作り方を書き始めたけれど、今の私にはこのクローバーの葉の図案が目をつむった顔(口を中心に鏡になって下にも顔)にしか見えません。Ha-, ha-! 毎日の生活に必要なのは美しいものだけではなくユーモアもね! いつも仕事部屋でねじり鉢巻き(の気持ち)で仕事をしてるけれど、ひとりでこんなふうにクスッと笑える瞬間が好きです。♡

今日山種美術館で見た作品は全て2019年作。今年描かれたものです。今、私と同じニュースを見たり、同じ気候の中で生きている方たちのもの。表現は違うけれど、私も「今」を作ることができているのかとふと考えた夏の午後でした。

[ Seed 2019 山種美術館日本画アワード 未来をになう日本が新世代] ー 8月23日(金)

 

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夏の日に

夏の3連休も終わり今日からお仕事? そんな方も多いかもしれない夏の朝、大音量に耐え切れず早朝に目を覚ましました。その原因は彼。Img_08131セミが私の部屋の窓の外で気持ち良く大きな声で鳴いていたのでした。うーん、何年も土の中にいたのですものね、出てきたら力いっぱい鳴きたい。わかります、その気持ち。地球上で一番種類が多いのは昆虫だけれど、気候の変動や人間が不快な虫を退治してきたことによって昆虫がものすごい勢いで絶滅しているんですって。わぁ、夏にセミの声が聞こえなくなったら大変!みんな仲良く暮らしましょ。

Img_08132先週から紙に図案を書いたり本を眺めたり頭の中では出来上がりつつあった作品をようやっと作り始めました。今回はくるみボタンをマカロンのように組み合わせたアクセサリーです。そしてその両面にはこんな模様を刺してみました。こぎん刺しを自分なりに消化できないかしら?でも和風オンリーは違うし...と考えた結果こんな感じになりました。かわいい。♡

Img_08133初めて使う「こぎん糸」。「こぎん針」も太くて長くて面白い。刺す布を何にしようかと迷ったけれど、少し細かい模様にしたかったのでツヴァイガルトの28カウントのものにしてみました。うーん、これが細かい!「きゃぁ!」と教室のみんなに怒られそうです。来月のお稽古の時にはよく見えるメガネ、拡大鏡メガネをお持ちくださいね。Ha-, ha-! でも、人間てすごいと思うのは、最初は刺繍布の目が見えにくくても刺しているうちにどんどん見えるようになるから不思議です。こうやって生物は進化してきたのね、とチクチク刺繍をしながら思った夏の日でした。♡ 昨日までに20個作ったから残りはあと2つ。今日中に出来上がります。楽しみ〜!

そうそう、今週の土曜日はKeitoでフリーマーケットですよー。どうぞお楽しみに!

8/17(土)11:00~16:00 Keito 2F にて開催。♡

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カラフルなもの

毎日お暑うございます。

8月なんだから。夏なんだから。とわかってても、つい「暑いよぉ」と口からこぼれちゃう。ふぅ。

Img_08101夏にはこんなブレスレットをね!暑くて何も着たくない(?!!!)気持ちだけれど、シンプルなものを着てるだけではつまらないもの。そんな時に引き出しを開けて、「今日はこの色!」と取り出すのが、このかぎ針のブレスレットたち。しかも余り糸で30分もあれば1つ出来ちゃうから、「うわぁーん、今日の服似合う色がない」なんていう時にもお出かけ前にちょこちょこっと作れちゃいます。かわいくて楽しい。♡

Img_08103そして、「もう物はなるべく買わない」と心がけている(つもり)の私が今年購入したのはこの2枚。これは布?いいえ、これは奈良で蚊帳素材でお洋服を作っているCAYAのスカートです。買った時には糊がついていてバリバリだけれど、洗うたびに柔らかくなって気持ちが良いし、何と言っても蚊帳ですもの、涼しいー!! 何も買わないつもりだったけれど、これは暑さ対策として正解でした。ハイ。

Img_08102そしてこれも....。先日神奈川近代文学館へ「西巻茅子展」を見に行き、帰りに中華街をブラブラしながら見つけたインド綿のロングスカート。子供の頃からロングスカート好きな私は夏は足先まで隠れるようなスカートを愛用することが多く、なるほど綿素材で隠すのが一番涼しいのね、とインドの知恵を実感しているのですけれど、今年はこれ。アフリカンプリントのようなツバメもインド綿なので柔らかくて涼しく良い感じ。この4枚をヘビーローテーションで着まわし、ざぶざぶ洗濯してカンカン照りの太陽で乾かす毎日。今年はそんな夏になりそうです。

今日からお休みの方も多いのでしょうね。楽しい夏のお休みをお過ごしくださいね!私は今からルーペメガネをかけて細かい作業をします。ガンバルゾ!

 

 

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立秋の前に

明日が暦の上では立秋なのですけれど、この猛暑の毎日ではとても信じられない気持ち。。。でも、秋が来るのね、と感じられるだけでも少し涼しいかも。

Img_08071_20190807211601そんな中私が編んでいるのは、今年の11月に岡田美里ちゃんが横浜で予定しているイベントでキット販売する予定の作品。いつも私の作品を見ていてくださってる方ならば「これはアレね?」と予想できるかもしれない「コンコン」と鳴くあの動物です。それをDMCのファーのような糸でせっせと編んでいます。柔らかくて気持ちいい上にかわいい。♡自分の分も糸を予約しなくちゃ、と編みながらワクワク。

Img_08072昨日は友人と久しぶりにどじょう鍋を食べに行きました。以前行っていた伊せ喜はだいぶ前に閉店してしまったので、昨日は飯田屋さんへ。池波正太郎や白洲正子も贔屓だった伊せ喜も江戸時代末期から続く風情い溢れた老舗だったのに、今は跡地にマンションが建っているらしくて少し残念。飯田屋さんのお座敷でまる鍋、唐揚げ、柳川をつつきながら日本酒もぐびぐび。暑い暑いと言いながら久しぶりに楽しい一夜でした。あぁ、美味しかった!♡

Img_08073_20190807211601そして昨日と今日で引き出しや材料の棚をひっくり返して取り組んでいたのがこれ。さてさてこれはなんでしょう。ヒントは「これを手放すの?」です。Ha-, ha-! この色分けされたリボンやトリミングは今まで私が作品を作るのに使った残りやいつか使おうと思って買っておいた材料たち。それも、そうこれを手放すんです。どこでかと言うと8月17日(土)に開かれるKeitoのフリーマーケット!!!この他にもお買い得な毛糸や材料たちがたくさん!一つ一つのボタン、1枚のリボンを手に取り「あぁ、これはあの時の」と懐かしく、とってきたかったけれど「いえいえ、『いつか』はやめて、どなたかの手に託しましょう」と」いうことにしました。それでも今まで大切にしてきたから、私にとっては大決心!是非、17日にKeitoでGET!してくださいね。私も行って買いもどしちゃうかも???

そんな楽しいフリーマーケットの詳細はこちらから。http://www.keito-shop.com/note/2019/08/10186 暑い暑い時期ですけれど、そんなことも忘れちゃうような楽しい材料と私の創作のヒミツ(?)を見に是非Keitoへ遊びにいらしてくださいね。♡

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巻き巻き

夏は暑いもの、ってわかっていても「暑いよぉ〜」と言ってしまう毎日。ふぅ。

Img_08041そんな中「猫と暮らしていてよかった!」と思わず笑いを抑えられない時があります。例えばそれはこんな瞬間。先日テレビで映画「ペット」を見ていたら、私よりも熱心にTVの前に陣取って見ていたのがHenri。これはバディがKitchen Aidでマッサージをしているところ。このシーン、私も大好き!Ha-, ha-!!!

Img_08043

お待たせしました!Instagramで少しご紹介していたこの作品はKeitoの9月のワークショップで作ります。ニットでスモッキングのようになってる編地がかわいい!シルクウールの糸に細かいペップが散っているのがアクセントな糸を編み上がったあと洗うと柔らかくなって、それがまたいい雰囲気です。そして、これが今日のタイトルの「巻き巻き」。巻き巻きって、中に何を巻いてるの?

はい、この通り!Img_08044Img_08042_20190804183801 こんなにたくさんの編み物の道具がすっきりと収まっています。ついつい失くしてしまいがちな短い棒針や輪針をポケットに入れたり、使い勝手は各々ご自由に。便利でかわいいから、そばに置いて使ったり、ワークショップの時などは持ち歩くにもいいですね。♡ 写真では中をお見せするために上のフタ部分をめくっていますけれど、パタンとフタを下げると入れたものが溢れださず便利便利。そして、実は右端には余ったフェルトで作った羊をアップリケしてあります。編物道具入れですもの、羊がなくっちゃね!♡

そんな「巻き巻きオーガナイザー」のワークショップの受付が今度の8月6日(火)の10時から始まります。詳細はこちらから。

水曜日クラス http://www.keito-shop.com/workshop/2019/09/11

日曜日クラスhttp://www.keito-shop.com/workshop/2019/09/08

 

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8月になりました

うまくしたものであまりの暑さにぼっとしていてもきちんと暦通りに時は進んでゆきます。 Img_08011

毎朝カーテンを開けるのと同時に窓も開けると、どこからか3匹が走ってきて熱心に窓の外を観察し始めます。朝は小鳥たちが活発に活動をしているので、そんな様子を見ながら猫たちも「にゃにゃにゃ!」と思わず声が漏れてしまったり。そんな野生っぽい彼らの姿が私も楽しい。Ha-, ha-!

Img_08012先日「高橋秀➕藤田桜展」を見に行ってきました。40年間ローマで暮らしていた彼らの作品を見て回るうちに、ちょうど同じ時代に家族を連れてミラノに住んでいた父の友人の彫刻家のことを思い出しました。私たちがロンドンから彼らを訪ねると、決して裕福な暮らしとは思えないアパートで家族4人がにこにこ暮らし、「僕の作品が売れるとまず日持ちのするサラミやハムを買うんですよ」と豪快に笑っていました。会社員の父とは違う様子の暮らしぶりに子供だった私はびっくりしながら「へぇ、こういうのが芸術家の暮らしなのね」とドキドキしていたのを覚えています。そして、この展覧会もとても良いものでした。本当に心打たれる「素敵なふたり」。内容については、今週の日曜日の夜の日曜美術館をご覧くださいね。再放送があります。♡

Img_08013展覧会は世田谷美術館だったので砧公園を抜けて行ったのですけれど、夏休みなのに子供達の姿はどこにもありませんでした。猛暑だからなのでしょうね。なんだか寂しそうな公園。誰もいないのならば、と大好きなブランコに乗りたかったけれど恥ずかしくて勇気が出ず、「乗りたいなぁ、空まで思い切り漕ぎたいなぁ」と思いながら横をとぼとぼと歩いて過ぎました。大人だってブランコ乗りたい!そういえば、ブランコ好きな私のために母がロンドンの家の大きな柳の木にガーデナーに頼んでブランコを下げてくれたっけ。懐かしい夏。

Img_08014そして昨日は朝から岡田美里ちゃんがやってきました。秋に横浜のデパートで開くイベントの打ち合わせです。10代からの友人なのでお互いのセンスはわかってるから、話はどんどん進み、短時間でも内容の濃い打ち合わせができました。何点かサンプルを作ってイベントではキットにしてご紹介する予定です。どうぞお楽しみになさってくださいね。11月中旬の予定です。

そんなこんなで一日中どこへも出なかったので、冷蔵庫の扉を開けて今日は何を食べましょう、と考えて作ったのがこの真っ赤なビーツのスープ。あぁ、美味しかった。たくさんできたから明日は冷やしていただきましょ。遠い欧州や、この秋のことを考えながらのビタミンいっぱいのスープ。私らしい8月の始まりになりました。♡

そして今年は初めてKeitoのフリーマーケットに参加の予定です。まだ何も用意していないので内容についてはまたお知らせいたしますね。日程などの詳細はこちらから。http://www.keito-shop.com/note/2019/08/10186

高橋秀➕藤田桜 素敵なふたり展 −9月1日 2019. 世田谷美術館にて

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危ない場所

7月はバタバタと忙しく、1週間に一度のヨガクラスにも満足に通えていませんでした。そこで月末に2コマ続けて受講し体もスッキリ。寄り道しないで帰ろうと思っていたけれど、自由が丘には私にとって危ない場所があるのです。

それは創業70年の古書店 西村文生堂。美術や文芸に関する和書と洋書を扱い、バラ売りでは買えないような復刻本も数多く、私にとっては宝の山。そして先日も素通りしては帰れず、こんな本を手に家へ戻りました。

Img_07311この日に買ったのは「ほとけさま」白洲正子、日本の名随筆54「菓」塩月弥栄子編、「芸術新潮」2001年12月号の3冊。いずれもこの蒸し蒸しした暑さを吹き飛ばすような歯に衣着せぬ文章が並び面白い。白洲正子の本からは美しいとは何かを、名随筆集からは丁寧な暮らしとユーモアを、そしてこの芸術新潮からはアーティストたちと食についてを学びましょ。

Img_07312家へ戻りアイスティを作ってソファに座って手にしたのは芸術新潮。巻頭特集にはダ・ヴィンチの「最後の晩餐」から、ちびくろさんぼのホットケーキまで、絵に描かれた様々な食べものが並んでいます。そして、その次のページに現れたのがこれ。カタブツで名高い森鴎外の好物がこの大きなお饅頭を使った一品だというのです。しかもこれは故人の葬儀に参列すると配られる、いわゆる葬式饅頭。しかもそれをそのまま食べるのではなかったようなんです。

Img_07313はい、これは「饅頭茶漬」。森鴎外の愛娘 森茉莉が饅頭茶漬について書いた部分を「鴎外の味覚」よりどうぞ。「その饅頭を父は象牙色で爪の白い、綺麗な掌で二つに割り、それをまた四つ位に割ってご飯の上に乗せ、煎茶をかけて美味しそうにたべた。饅頭の茶漬の時は煎茶を母に注文した。子供たちは争って父にならって、同じようにたべた。薄紫色の品のいい甘みの餡と、匂いのいい青い茶<父親は煎茶を青い分の茶と言っていて、母親も私たちもそう言うようになっている>とが溶け合う途中の、一等米の白い飯はさらさらとして、美味しかった。」うーん、思わず「ごっくん」となる文章と森家の様子が伝わる雰囲気が楽しい。そして、もちろんキャプション通り「好きなんだから、いいじゃない」という感じに思わずクスリ、としてしまいます。♡

暑いんですもの、テレビやスマートフォンのように電気を使うものから離れて、ユーモラスな本を片手に一人芝居のようにクスクスしたり、驚いて目を見開いたり、お腹を抱えて笑う、そんな夏の午後もよいものです。あぁ、楽しかった!

 

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