日曜日は銀座へ

昨日私は、クリスマスのイリュミネーションが華やかな銀座へ行ってきました。

上海から戻って、東京の余りの寒さに蟻月へお鍋を食べに行ったりしていた私ですけれど、昨日も銀ブラをするにはとっても寒すぎて、お店からお店へせっせと用事を足しながら早足で歩いていました。

でも、CHANELの前を通ったら目が釘づけに!
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素敵でしょう?
CHANELのオートクチュールのイヴニングドレスです。
今の時期だけ特別にオートクチュールのドレスを展示してあるそうで、「わぁ。。。」としばらくウインドゥの前でうっとり。

「中にはウェディングドレスもありますので、ぜひ!」と、にっこりお店の方が誘って下さったけれど、既に約束に遅れそうだった私は後ろ髪をひかれながら次の場所へ。


そして、私が次に向かったのはここ。


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Restaurant Dazzle.
CHANELの角を曲がって少し歩いたミキモトビルにあるこのレストランは、この大きなワインセラーでも有名です。今はこんなふうに巨大なリボンがかけられていて、ゴージャスにクリスマス気分を盛り上げていました。

生ガキやウニのパスタ、羊のロースト、フォンダンショコラとカロリーも考えずに好きなものをメニューから選んで、ワインと一緒に美味しいご飯を頂いてきました。

寒い今は、身体が脂肪を蓄えようとするから自分できちんと調整しなくちゃいけないのに、久しぶりの洋食の魅力についつい負けてしまった夜でした。うーん、今日になってちょっと反省。。。。

そして、昨日はこの冬に読もうと思ったこんな本も買いました。

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若い藝術家の肖像  ジェイムス・ジョイス 丸谷才一訳 集英社
これでよろしくて? 川上弘美  中央公論新社
複雑な彼      三島由紀夫 角川文庫

私がロンドンに住んでいた頃、学校で散々苦労して英語で読んだ「ユリシーズ」の作者、ジェイムズ・ジョイスの半自伝的小説とも言われている「若い藝術家の肖像」の丸谷才一さんの新訳が出ていたので、思わず購入しました。
少し高かったので、どうしようかしら?と迷ったけれど、ページを開いたら「むかし むかし そのむかし」と始まっていて、難解なジョイスの小説への扉が少し開かれているのを感じました。
多分、読むに連れて難しくなるのでしょうけれど、でもお家にいることの多いこの時期に読むにはぴったりです。

そして、新刊が出ると自然に手が伸びて、いそいそと家へ帰ってすぐに読みたくなる大好きな川上弘美と、三島由紀夫のまだ読んでいない恋愛小説があったので、この2冊も一緒に購入しました。

さぁ、冬ごもりの準備は整ったけれど、この冬は果たして本を読む時間があるかしら。
でも、本って不思議。お部屋の隅に積んであるだけで見守られているような気持ちになりますよね。
もしも読む時間がなくても、読みたい本がある、っていうだけで何だかとっても安心して落ち着いていられる感じです。
きっとそれは、私が手を休めた時に本が違う世界へ連れて行ってくれることを約束してくれているからかもしれません。

ここまで出来たら熱い紅茶をいれて本を読もう、と決めて、さぁ仕事にかかりましょうか。
ご褒美をあげるから、ほら頑張って!と本に励まされている気持ちです。


そうそう、CHANELのオートクチュールのドレスはクリスマス過ぎまで展示予定だそうです。
ぜひ、見にいらして下さいね。一見の価値ありです。

Restaurant Dazzle 03-5159-0991

上海での個展まで 89日

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plum gallery, Shanghai !

さて、今日は私のblogのプチ記念日!
何故ならば、今回はこのblogを始めてから150回目の記事なんです。
そして、その内容を何にしようかと考えて、やっぱり今一番私の心の中を占めていること、来年の3月の上海での個展のことにしました。


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ここは、ハイブランドのお店が軒を並べる賑やかな南京西路から一歩入ったところにある老房子(古いアパート)の中の plum galleryです。

この老房子の中には、いくつかお洒落なカフェやレストランがあったり計画中だったりするのですけれど、南京西路の門から中を覗いても全くそんなことは解らない感じです。
「え〜っ、本当にここにギャラリーがあるの?」と半信半疑で奥へ歩いて行くと、こんな入り口が私達を待っています。

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そして、鉄の扉の中には更にこんなドアが。。。
今、この静安別野はリノベーションの真っ最中なので、周りはすごいことになっているけれど、一足早く工事が終わったplum gallery はすっかり綺麗になって昔の面影を取り戻しました。

びっくりすることに、この工事に使われているレンガや補修に使う材料はイギリス製!きっと、この建物が建てられた時に使われたものもそうなのでしょうね。だから、きちんとした雰囲気に仕上がるのだと納得しました。そのことを理解してお金を出している上海市ってすごい!

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そして、ギャラリーにはこんなかわいいパティオもあります。
冬なので少し寂しそうなバナナの木でしたけれど、「Hirokoの個展の頃には大きな葉が茂っていていい感じよ!」とNicoleがにっこりとしながら教えてくれました。
私にも春の気持ちのいい光の中で、ここでみんなが楽しそうにしている様子が目に浮かんできました。もちろんその中には私の姿も!:)


以前から友人に「私の友達の映像ディレクターがオープンしたお洒落なギャラリーへ行ってみない?」と誘われていたのに、なかなか時間がなくて行かれなかったのですけれど、先月偶然行く機会に恵まれました。
そして、このギャラリーの責任者であるNicoleと話しているうちにパタパタと話が決まって、来年の3月に私の個展を開くことになりました。

この嬉しいニュースを友達に話すとみんな「わぁ、すごい!」とびっくりするのですけれど、でも、実は一番驚いているのは私かもしれません。

上海って不思議な所で、「人と人が繋がってすぐに何かが生まれる」、そして初めて会った人でも何か接点があればすぐに巻き込んで「一緒にやろう!」と誘ってくれます。それが、お茶を飲んだりご飯を食べる事だったりはもちろん、何ヶ月も先のプロジェクトにもです。

普段ひとりで家で仕事をしている私にとってはめまぐるしいような日々ですけれど、そんなことも私にとっては上海の魅力です。だって、楽しいんですもの!

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そして、ギャラリーの中はこんな感じです。

上海の老房子のオリジナルの窓やドアはそのままに、中をきれいに改装したこのギャラリーは、数年前に私が京都で個展の場所に選んだ同時代ギャラリーと似たような雰囲気です。

私が初めてこのギャラリーを訪れたのは寒い冬の夜だったので真っ暗だし、回り中工事中だし、「ねぇ、どこへ行くの~。。。」と心細い感じでした。
でも、この部屋へ入ったとたんに何だか家へ帰ったような感じがあり、「私はきっとここで何かをするようになる。」という強い予感のようなものを感じました。

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美味しそうでしょう?
plum galleryはcafeも併設しているので、こんなふわふわのlatteも飲むことができます。

その店のコンセプトがそのお店のインテリアやお掃除の様子から全てが解るように、評判が良いレストランでもお店へ入った瞬間にその内装を見て、「あっ、ここはダメかも!」って思うことがあるでしょう?
そして、その反対にセンスが良く整えられたインテリアと行き届いたお掃除に気持ちの良い空気を感じることが出来れば、「今日は美味しいご飯が食べられそう!」とわくわくしてくるはずです。

だから、plum galleryのlatteを飲んだ時に、「わぁ、美味しい。」と、とっても安心することができました。

いくらセンスの良い作品を扱っていても、もしもlatteがぬるかったり、変に甘かったり、何か思わず首をかしげてしまうようなことがあったら、「本当に上手く理解し合えるかしら?」と不安になったかもしれません。

だから、まだまだ決まっていないことも多くてこれからが大変なのに、私は整えられた大地に立っていることを確信しています。そして、そこにどんな花を咲かせることが出来るかは私次第です。

さぁ、頑張らなくっちゃ!

plum gallery shanghai
上海市 南京西路1025号37, 1楼 tel: 21 5213 6565
http://blog.sina.com.cn/plumshanghai

上海での個展まで92日

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My Shanghai 49

Bから始まる2つの美味しい上海のご紹介。
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まず1つめのBは、「さて、ここはどこでしょう?」と、聞きたくなるような、このモロッコの宮殿ふうの建物です。
これは上海の街の中心、人民公園の中にあるBarbarossa(ITALIA語で赤髭っていう意味)です。
あの賑やかな南京東路のすぐ側の、いつも人が多いあの辺りに、こんな素敵なラウンジが隠れているなんて!というのも何だか楽しいでしょう?

私はなかなかこのエリアには行かないのですけれど、今回はこの近くに住む上海人の友人と「どこかへ軽く飲みに行かない?」ということになり、「久しぶりにBarbarossaへ行ってみる?」と、夜の人民公園へ出かけました。

1階は池の上に浮かんでいるような広々としたテラス席があり、昼間や暖かい季節にはとっても素敵です。そして、1階は中もしっかりと食事をするレストランです。
でも、私達は[drink+ light snack]なので、2階へ。。。


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薄暗い室内にはいくつものソファがあって、欧米人がモロッコの水パイプや葉巻をくゆらせています。
窓枠もこんな感じ。。。外に見えるUFOのような不思議な建物はラディソンホテルです。建築家の腕比べのようなデザインのビルが乱立している上海ならではの風景かも。。。

そして、私は友人と近況を報告し合ったり、クリスマスやお正月のプランを聞いたり、仕事の相談をしたりしていたら、あっと言う間に時計はもう次の日へ!大変、翌日は朝からばっちり仕事です。

ソファでひたすらのたぁと寛ぐ欧米人を後に、私達は家へ。。。。

2つめの素敵なBは、ここ。

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ここは私の上海の住処、長楽路にあるBistro Burgerです。
「え〜?上海でハンバーガー?」と言わないでね。
一人でお昼を食べる事が多い私にとって、無線LANがあって、私好みの音楽がかかっているこの辺りのcafeやお隣のNoodle Bullのような美味しくて気軽なごはん屋さんは便利だし、大事なんです。

Bistro Burgerでは、私がロンドンに住んでいた頃に聴いていた '70sや'80sの音楽が流れています。この日はBrian Ferryなどがいい感じにかかっていて、「疲れた〜、お腹すいた〜!」とドアを開けた私は、聴き慣れた音楽に思わずふぅっと力が抜けます。

まるでHard Rock Cafeのようなメニューの中から、アヴォカド+ハラペーニョ入りのメキシカンバーガーを注文して、「さて!」と周りを見渡すと、私と同年代の欧米人がミルクシェイクを飲みながらハンバーガーにかぶりついていました。

ハンバーガーというアメリカの食事を、米国以外の場所で食べる、という意味では、何だかこのお店にもロンドンと同じような異国感を感じました。
だから、私はここが好きなのかしら。。。

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ここは、友人FayのB&B Quintetの1階にあるカフェclose doorやcasa 13, Vergas Grill, Azurなど、上海で美味しいレストランを多く経営するEdwardo Vergusのお店です。
だから、late 30's&40's upの欧米人の気持ちをグッと掴むコツを心得てるんですね!
上海で心のオアシスを作ってくれて謝謝、Edwardo!


Barbarossa  南京西路 231号 人民公園内 tel:6318 0220
Bistro Burger 富民路291号 近長楽路 tel: 6170 1315

そうそう、Fayのblogに私達がQuintetのクリスマスストッキングを作った時の様子がupされています。ぜひ、覗いてみて下さいね。
http://www.quinte-shanghai.com/blog/our-limited-edition-holiday-gift-hand-made-christmas-stocking/

上海での個展まで95日

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ちいさなロシアin Tokyo

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先日、「寒くなったら絶対に行こっ!」って、ずっと思っていたレストランへ行ってきました。
ここは1956年開業の老舗のロシア料理店スンガリーです。
新宿駅西口から賑やかな歌舞伎町のネオンを横に見ながら少し歩くと、こんな看板が下がっているのが見えてきます。そして、ドキドキしながら階段を下りて中へ。。。


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わぁ、素敵!
いい感じの雰囲気にお料理への期待も高まります。

私がロンドンに住んでいた頃は、ロンドンー東京間で一番飛行時間が短いのはモスクワ経由のアエロフロートでした。一番早いけれど、何のサービスもない空路の唯一の楽しみは、モスクワ空港で大粒の本場のキャビアがたっぷりと乗ったトーストを食べることでした。

そして、私はその後もパリの友人宅で食べたキャビア+ブリーニ+サワークリームの味を忘れられなくて、いつかまたちゃんとキャビア+ブリーニを食べたい、とずっと思っていました。

そんなキャビア好きの私ですもの、ちゃんとスンガリーにキャビア+ブリーニがあるかはチェック済みです。
ロシアが本場なキャビアを、ちゃんとロシア料理の流れの中で食べたいと思っていたので、前菜にはもちろんキャビア、そして他にもスモークドサモン、ヘリング(ニシン)などを注文しました。
みんなで「美味しい!美味しい!!」と感激しているうちに、すっかり写真を撮るのを忘れてしまって残念。。。

そして、ロシアといえば!


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Vodka1
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Vodkaですよね!
スンガリーでは、ウオッカは全てフリーザーに入っているので、こんなふうに凍っています。
でも、瓶は凍っていても、アルコール度の高いウオッカはとろりとしていて丁度美味しい感じ。
ラベルがないのはここのオリジナルのリモンチェッロぽいウオッカやハーブの味のもの。

サーヴしてくださった方は、とっても冷たそうな凍った瓶をわしっと素手で掴んでいたので、私は思わず「冷たくないんですか?」と聞いてしまいました。


彼は、そんな私の愚問に苦笑しながらこんなふうにショットグラスになみなみとウオッカを注いでくれました。

ウオッカと一口にいうけれど、ここではウオッカだけでドリンクメニュー3ページ分もリストがあるので選ぶのも楽しみ!
そして、色もこんなふうに琥珀色っぽいものからキーンとクリアなものまでいろいろありました。


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メインは、私は大好きなチキンキエフ、みんなは鹿や牛フィレのグリルやうずらを食べていました。
その他にもシベリア風水餃子ペリメニ、ボルシチも美味しかった!
寒い国だから、お料理ももっとこってりしているかと思ったら、ロシア料理って意外とさっぱりしてるのね、っていうのがみんなの感想でした。本当にその通り。
みんな「お腹いっぱ〜い!」っていうくらい沢山食べたけれど、まだ他にも食べてみたいつぼ焼きや郷土料理があるから、また行かなくちゃ!です。今の時期はジビエも良さそうでした。


お食後にはそれぞれロシア風のデザートを頼んで、そしてもう1度ウオッカ!

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そして、本当の最後はロシアンティ。

こんなふうにお紅茶にはお砂糖と3種類のジャム(イチゴ、こけもも、バラ!)が添えられてきます。

今まで私は、ロシアンティってジャムをお紅茶の中に入れて飲むものだと思っていたのですけれど、ジャムは別に小皿にとって、お紅茶を飲みながら少しずつスプーンで頂くものと解りました。ふむふむ。。。

スンガリーには素敵なロシア人女性のマネージャーがいて、いろいろとメニューの相談にのってくれます。
私は彼女のロシア訛りの日本語が聞きたくて、たくさん質問をしました。ニコリともしないで、てきぱきとせつめいしてくれるところも何となくロシアっぽくていい感じでした。:)

そんな素敵なちいさなロシアへ、ぜひいらしてみて下さいね。
なんとなく懐かしい異国がそこにあります。

スンガリー 新宿東口本店 03-3209-4937 西口にも支店があります。
http://www.sungari.jp

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My Shanghai 48

大好きな安福路。
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ここは、フランス租界の中にある安福路(Anfu Lu)です。

初めてこの住所を見たとき、「わぁ!何てかわいいんでしょう。いつかここで何かできたら。。。」とすぐに思いました。


でも、この漢字の意味が分かるアジア人に限らず、みんながそう思うらしくて、この小さな道には、ローカルのお店の間に沢山の素敵なお店が並んでいます。

安福路は、私の友人の家から大きなビジネスビルのThe Centerを挟んで真向かいにあるので、彼女の家の窓からも安福路の様子を見る事ができます。
だから、私は打ち合わせも友達との待ち合わせもたいていこの道の何処かのお店で!
「安福路に着いたら電話してねー、飛んで行くから。」という調子です。

The Centerの辺りには、大好きなワインバーのEnoteca ( 安福路 53-57号), Art Decoっぽいドアやインテリアが素敵なビストロ La Aroma de Vida (45-47号)があり、一日中欧米人で賑わっています。

そして、乌鲁木齐路(ウルムチ路)を超えた側の安福路はこんな感じ。

Anfulu2
これは夏に撮った写真だから青葉が茂っているけれど、きっと今頃は枯葉が舞う初冬の風景が広がっているでしょう。
センター側は少し賑やかな感じですけれど、こっちは車も殆ど通らなくて静かで良い雰囲気です。
そんな落ち着いた安福路なのに、実はこちら側には素敵なお店が目白押しなんです。

乌鲁木齐路を渡るとまず右側にあるのが、欧米人の食卓に必要な食材が全て揃う便利なPines The Market Place、そして、その並びにはお天気のいい日には外でもワインが飲めるワインバーの just grapes、コーヒーショップCOSTAがあります。

でも、私が一番好きなのは安福路の左側。

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これは大好きなカフェ Amokka. 
ご飯もおいしいし、何と言っても私はここのお店の2階がお気に入りです。

Amokka

ね、上海の街の中心地にあるカフェとは思えないでしょう?
天井が高くて、山小屋みたいに太い木の梁がそのままむき出しで使われているのが、すごく素敵です。
誰かのお家に遊びに行ったような雰囲気のインテリアの中で、私はお友達とのご飯の時はソファでわいわい、一人だったら小さなテーブルで本を読んだりデザインを考えたり静かに過ごします。

今はもう寒いけれど、季節が良ければ開け放した窓から気持ちの良い風が入って来ます。
だって、ここは2階なので手を伸ばせば届きそうなところにプラタナスの枝があって、まるでお家の窓を開け放ってお部屋でのんびりしているような気分になれるんです。


窓の外の1920年代に建てられたお家を見ながら、ここでのんびりとするのが私の大好きな上海でのひとときです。うーん、こうして思い出すとすぐにでも行きたくなっちゃいます。。。。
Amokkaはお店の中も静かで、来ている人たち皆がAmokkaが大好きで、この雰囲気を楽しんでいることをいつも感じます。

そして、すぐ近くにはピザの美味しいAmokkaの兄弟カフェがあるし、この前満席で入れなかった今、評判のmr.willis (195号)、その1階のStradaにも行ってみたいし、並びには四川料理の美味しいお店もあります。新しく出来たeverything BUT the cafeもかわいいし、そうそう、日本人の方がやっていらっしゃるお洋服屋さんも2軒ありますよ。

不動産屋さんを覗いてみたら、この道は最近注目度大!で家賃が上がっているのだとか。。。。ふむふむ、私も色々考えなくちゃね。でも、まずは、出来ることから。

Amokka  安福路201号 5404-0998
上海での個展まで 99日

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始動開始!

Stuff1

お天気が良くて暖かかった日曜日、私は材料の買い出しに行ってきました。
「今日は少しだけ土台になる物とその分の布を買いましょう。」と出かけたのに、実際に材料を目にすると、「これをこんなふうにしたらどうかしら?」「この布であれを作って、色違いのこれでもうひとつ作りましょう。」と、どんどん構想が膨らんで、あっと言う間に台車の上には布が山盛りに!

そして、「わぁ、このリボン良いかも!しかも、色がきれい。」と大喜びで色を選んだら、こんなにたくさんになりました。


Ribbons

さて、「試しに。。。」というだけで、こんなにたくさんの材料を買って来た私は、これを何に使おうというのでしょうか。

実は、先日上海へ行った時に友人に誘われて遊びにいったギャラリーで来年の春に個展を開くことになりました。Wow!

場所はここ。plum gallery shanghai

Plumg
台湾人の陶芸家のNicoleとパートナーの映像作家のふたりで作ったこのかわいいギャラリーは、賑やかな南京西路から一歩入ったところの古いアパートの一角にあります。

わいわいとNicoleとおしゃべりをしているうちに、「ねぇHiroko、来年の春、ここで個展をやってくれない?」となり、「え〜っ!?」と驚いているうちに、このギャラリーで個展を開いている自分の姿が浮かんできて、「もちろん、喜んで!」となりました。


私は今年の春に表参道で作品展を開いたばかりなので、こんなにすぐに、そして大好きな街とはいえ外国で何かをすることは全く予定になかったのに、このギャラリーを見た時になんとなくピン!とくるものがありました。

そして、たまたまその時一緒だった友人がplum galleryのことを思い出して「行ってみない?」と誘ってくれたこと、その日に打ち合わせのために私が自分の作品をいくつか持っていて、すぐにNicoleに見せることが出来たこと、そしてNicoleも新しいアーティストを探していたことなど、不思議にいくつもの偶然が重なりました。
こんなふうに神様が私へのプレゼントのように、大きなリボンをかけて用意してくれたこのチャンスを私はとっても大切にしたいと思いました。

そして、Nicoleも私がアイディアの入り口を話すだけで、そのイメージをさっと解ってくれてサポートしてくれるので、東京と上海という距離を不安に感じることもなさそうです。

ホテルに帰って考えをまとめて、数日後に簡単なスケッチと一緒にもう一度Nicoleを訪ね、私は東京に戻りました。
そして、今はこうして材料を買ってきたり、メールで頻繁に彼女といろいろアイディアを交わしているところです。

Kuuya

ピリッと少し寒いけれどお天気が良い月曜日、何かを始めるのにはぴったりの日です。
出来上がった形はもう頭の中にあるので、どうやったらそこに近づけるかを考えながら手を動かしましょう。
大好きな空也の最中を食べながら、さぁ始動開始です。


plum gallery  上海市南京西路1025号No.37
上海での個展まで 102日

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My Shanghai 47

街歩きの楽しみ。

昨年、私がこのblogを始めようと思ったきっかけは、私が撮った旅や日常の写真を「いつでも好きな時に見られるようにして欲しい。」というリクエストを、いろいろな方から聞くようになったからでした。

そして、blogの中でも特に「My Shanghai」の写真は、皆さんに見て頂きたい大好きな上海の風景を私の目を通してご紹介しています。


私が上海の街をお散歩しながら、歩みを止めて撮るのはこんな風景です。

Jinjiang1

素敵でしょう?
これは、長楽路と茂名南路の角にある、様々な歴史に立ち会った錦江飯店の玄関の柱です。
この、まるでヨーロッパにいる錯覚さえ覚えそうなアールデコのモチーフは錦江飯店の敷地内の色々な所で使われています。
何度もリノベーションを重ねているオールドホテルなのに、その度にこのモチーフは大切に受け継がれてきたのでしょうね。素敵。。。


街の中心地にありながら、新しく作られたホテルではあり得ないゆったりとした敷地は一見の価値あり!
お買物や観光の途中にぜひ、ゲートから中へ入ってみて下さいね。
芝生のお庭でのんびりと戯れる親子のマーマレード色の猫が迎えてくれます。

そして、これも私の大好きな長楽路を歩いていた時に見つけたものです。


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「福」の字がかわいくて、良い感じでしょう?
この窓枠は昔の建物にはめられていたものです。
この辺りは上海市の指定歴史的建築物が多いので、きっとこの窓枠も大切に保存されると思うけれど、もしも、もしも壊してしまうことがあるのならば、「私に譲って〜。」というお気に入りのものです。

そして、この中心の「福」という漢字と文字を取り囲む西洋風のデザインに華洋折衷の上海らしさを感じます。


私は、いつもこの建物の前を通る度に、「よしよし、まだあるのね。」とチェックをしています。
だって、きっともうこんなものは作られることがないんですもの。。。

そして、蘇州の豪商のお庭にあったこの窓も私のお気に入り!
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きれいでしょう?
このブルー!そして、この細工!
中国の窓や庭への出入り口は、外の風景を切り取るように意図して作られているものが多く、窓枠や門を含めた風景がまるで一枚の絵のように見えます。

中国へ何回か行くようになった時にそのことに気がついた私は、すごく窓枠や門のデザインに惹かれるようになりました。

中から外を眺めること、そして外から中を覗くこと、って全く違うこと。
この中と外を分ける一枚の窓枠に込められた想いを知りたくて、私は街を散歩する時についつい窓に目が行きます。

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この窓も素敵でしょう?
昔の中国の家は、裕福であれば或る程母屋へたどり着く前に控えの間がいくつもありました。
ここは、そんな控えの間の一つ。
パタパタと折り畳める方式の窓には、きれいな色ガラスがはめられていてステンドグラスのようでした。

こんな窓がある風景をゆったりと旗袍を着て歩く、想像しただけでもエレガントで素敵です。


上海や上海近郊の水郷の町には、こんな窓を持つ古い家やアパートが多く立ち並び、私達をいとも簡単にその建物が建てられた時代へ誘ってくれます。
お買物やおいしいご飯も良いけれど、私が上海が好きな大きな理由は散歩の途中に巡り会うこんな風景なのかもしれません。

錦江飯店 茂名南路59号
蘇州のお庭 拙政園 東北街178号

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ただいまぁ。

思ったよりも暖かかった上海から戻った東京の何と寒いこと!
帰った日はたいてい家で溜まった用事を片付けるのに、一昨日は思わずその夜に家の近くのおそば屋さんへ行きました。
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ここは、上野毛の駅近くにある更科です。
何となく和食が食べたいけれど、人が多い所や遠くまで行きたくない時には、私は自然とここへ足が向きます。

こんなふうに風情の或る入り口から察せられるとおり、ここには美味しくて気の利いたつまみもあります。

そして、みんなそれぞれ板わさやかき揚げを食べたり、お酒や焼酎のそば湯割りなんかを飲んだりしながら静かにお蕎麦を待ちます。

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こんなふうに女性にはかわいい酒器でサーヴしてくれるのも嬉しい配慮です。私のは、カタクリのお花のついた徳利とお猪口でした。お酒が進みそうでしょ。。。

今回は殆ど仕事でバタバタと忙しかった上海だったので、ちょっとゆっくりして、また明日からの英気を養いました。

Trimmings

そして話は変わって、これは先日上海のカーテン市場で買ったトリミング。素敵でしょう?

先日の記事を見た友人から「何を買ったの?見せてー。」と連絡があったのでお披露目です。

家の中をぐるぐる持って回って、どこかに使えないかしら?と探したけれど、買った量が中途半端だったのですぐには使えなさそうでした。残念。。。
でも、その内クッションの周りにでもつけましょう。きっと、普通のシンプルなクッションが魔法にかかったようになるに違いありません。楽しみ〜!

Cb

そうそう、先日、上海でお洒落なB&Bを営む友人に「12月に泊まったゲストにあげるクリスマスストッキングをデザインして!」と頼まれて、中国の生地を使って纏足風のかわいいクリスマスストッキングを作りました。

「それでは私も!」と、東京に戻ってすぐに作ったのがこれです。
ラグラグで作った今年のクリスマス纏足ストッキングです。なかなか良いでしょう?

こんな小さなものを部屋にひとつ飾るだけで、クリスマスが近いことを感じます。
そして、やっぱりこういう小さなことって大切なのね、って思いました。


さぁ、今日から12月ですね。
何て今年は毎日が過ぎるのが早かったのでしょう。
良いことも悲しいこともあったけれど、今年ももう少し!
頑張ろう、っと。

そば処 上野毛更科 世田谷区中町2-41-9

PS. 私の友人のB&B Quintetは、今本屋さんに並んでいる「旅」という旅行誌の65ページにちょこっと紹介されています。ぜひ、ご覧下さい。 「旅」2010 01号 新潮社 ¥1,200

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My Shanghai 46

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上海で何かが必要になったら?


もしかしたら幸運にもお家の近くのお店で、少し高いけれどどこよりも洒落たものを売っていて、近所でお買物がすんなりと済んでしまう場合もあります。

そうでなければデパートや大きなモールなどで探すのも良いでしょう。きれいだし、ある程度品質も高いので安心です。

でも!でも!!私だったら!そして、きっと圧倒的にみんなが行くのも市場かもしれません。
何故なら、絶対的に品数が多いし、値段も交渉次第だし、好きなものを1つから注文して作ってもらうこともできます。それに何があるかわからなくて面白い!アンテナを張りながら探せば、思いがけない掘り出しものが必ずあるのも市場の大きな楽しみです。

私がこんなに上海が好きなのも、多分魅力的な市場が市内に点在しているからかもしれません。「今度行ったらあれを作ってもらいましょ。」「こんなものも作ってくれるかしら?」と、東京にいる時からいろいろ考えて、上海に着いた日、もしくは翌日には私は必ずどこかの市場へ飛んで行きます。

今まで上海で行ったことがあるのは、花市場、手芸材料市場、布市場、毛糸市場、海宁の皮革市場そして今回の滞在中には以前から行ってみたかったカーテン市場へ行ってきました。

私の上海人の友人達に「え~っ?Hiroko軽紡市場へ行きたいの?遠いわよ~。」と脅されながら、ひとりで中山公園まで地下鉄で行き、タクシーに乗りこみました。運転手さんに行き先を告げたものの、知らないところって果てしなく遠く感じるもの、久しぶりにちょっと緊張して背中が強ばる感じになりました。

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そして着いたのはここ。

大きな大きな倉庫のような建物が1号-9号くらいまであって、セクション毎にそれぞれ売っているものが分かれています。
ペッタンコな靴で頑張って端から端まで歩いてみたけれど、私の興味を惹いたのはカーテンをカスタムメイドできるところと様々なカーテンの付属品を売っているところでした。

一階はカジュアルなカーテン屋さん、そして2階には少しゴージャスな感じのカーテン屋さんが何百軒もあって、その中にはヨーロッパでは驚くほど高いトリミング類を1m¥300~売っているお店もありました。
何百種類ものフリンジやトリミングがあっても、その中で私が気に入ったのは少しだけだったけれど、いろいろなものに使ってみたくて、思わず沢山買い込んでしまいました。
そして、ぜひカーテンを作ってみたい素敵な生地を見つけたので、次ぎに来る時には家の窓を計ってこなくちゃ!と思いました。

上海のホテルやレストランは素敵な壁紙やカーテンを使っているところが多くて、いつも「わぁ、素敵!」と思っていたのですけれど、こんな良い市場があるのならばなるほど納得できます。いいなぁ!

Tm5

すごいでしょう?
こんなに沢山のタッセルやフリンジ、そしてトリミングまであるなんて夢見たいです。
もしかしたら、ヨーロッパで見るトリミングも上海で作って輸出しているのかもしれませんね。
ふむふむ、それならばこんなラッキーなチャンスを逃すのは勿体ないから活用しなくちゃね。新しくカーテンを架け替えなくても、今のカーテンにトリミングをつけてみようかしら?それならば、すぐに出来そうです。楽しみ!


そして、市場では殆ど英語が通じないので、簡単なことぐらいマンダリンで話せるようになりたい、と切実に感じるのもこんな時です。
だって、聞きたいことが沢山あるのに、通じなくてお互いに???なんですもの。勿体ない!話せなくても、今度はせめて使いそうな単語を書き出してこなくちゃ。

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イギリスのお家のたっぷりとしたカーテン(UKではドレープスと言います)やカーテンの縁にたっぷりと使われているフリンジやトリミングを、「素敵だけど、ものすごく贅沢ね。。。」といつも私は羨ましく思っていたのですけれど、ここで調達すればあんなふうなインテリアも夢ではなくなるかもしれません。

今度はもっと現実的なプランを持っていろいろなお店を見てみようかしら。
ますます上海通いが楽しくなりそうな予感です。

上海軽紡市場 上海市曹安路1618号 
一番近い地下鉄の駅は3,4号線の曹杨路、そこからタクシーで20元位。

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My Shanghai 45

夏からずっと楽しみにしていた坂東玉三郎主演の昆劇「牡丹亭」を上海兰心大劇院に観に行ってきました。

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きれいでしょう?
長楽路と茂名南路の角に建つ昆劇の名優 梅兰芳ゆかりの劇場の壁にはこんな大きな看板があります。
玉三郎さんが扮する杜麗娘があまり綺麗なので、急ぎ足で歩いていた人たちも思わず立ち止まって暫く眺めていました。

11/17~22まで6日間続けて昆劇を上演することは上海でもとても珍しく、それだけでどれほど中国側が力を入れているかということ、そして地元の中国人に玉三郎版「牡丹亭」を見せたいかが想像できます。
私が行った21日と22日は日本からのファンの方々がきれいにお着物を召していらしていて、中国の方たちの目を引いていました。でも、観客のほとんどは地元の中国の方で、プログラムを見ながら色々お話をしていて、その途中に時々「リーベン(日本)」という言葉が聞こえてきました。

明代の著名な劇作家 湯 顕祖(1550-1616) の代表作の「牡丹亭」は中国では知らない人はいないくらい有名なお話だし、この杜麗娘を演じたら右に出る人はいないと言われ続けて来た名女形、梅兰芳の再来と評判の玉三郎さんをいよいよ見られるという期待感に劇場がわくわくしているのを感じました。

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劇場のロビーには玉三郎さんが「牡丹亭」を習い、そして一緒に公演をした蘇州の劇団や熱烈な歓迎を受けた南京大学などからのお花が溢れていて、いつもはただの「花」としてしか見えないお花が本当に「おめでとう!」と心からのお祝いの気持ちを込めたものに見えました。

私は東京で映画版も見て予習をしてきたし、2日間続けて見たので、千秋楽の22日は両サイドに出る字幕も見ずに、ひたすら舞台に集中することができました。
一幕ごとに変わる衣装は本当にきれい! 刺繍の本場蘇州で生まれた昆曲らしく、全てに素晴らしい刺繍が施されていました。色も、日本の色とは違う色。きっと、私が東京に戻ってあの色を再現したいと思っても、私が自分の色を持っているように、きっと私には表現できない「中国の色」なのだと思いました。

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玉三郎さんが中国の記者のインタビューに答えて、こんなことを仰っていました。
「昆曲の神髄は2つあります。1つは幻想的な雰囲気。そして、もうひとつは美しい音楽です。
昆曲は東洋人が夢見た世界を描いており、私はこの点に特に引かれます。」(写真は千灯の昆曲博物館で撮ったもの)

そして、今回の舞台では元の演出にはなかった玉三郎さんが発案したシーンがあり、そこは私が最も強く引き込まれたところでした。杜麗娘が自分の死が近いことを感じて、母親に改まってお礼を言う部分なのですけれど、今、そのシーンを思い出すだけで胸がギュゥっとなって涙が浮かぶほど、心を強くつかまれる感じになります。
そして、中国側のプロデューサーも「これからの牡丹亭には必ずこのシーンが加わるだろう。」と言ったそうなので、きっと中国でも「坂東玉三郎版 牡丹亭」として残るのでしょうね。素敵!

3時間に及ぶ公演が終わって幕が閉じてもずっと拍手が鳴り止まず、カーテンコールの時には観客が総立ちになって惜しみない拍手と歓声を送っていました。私はその時、その場所にいられたことが本当に嬉しく、私も自分が出来ることを一生懸命にやろうと改めて強く思いました。

更に嬉しいことに、この舞台は来年は上海の万博で、そして6月には東京のTBS劇場で、そのあとは中国の深圳、香港での上演が予定されています。さぁ、来年のカレンダーとにらめっこの始まりです。

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