I love Oxford!

このいかにも英国らしいお家はOxford に住むPeterの家です。ロンドンからOxfordへは車でM4(motor way)を1時間くらい走ると着きます。そして、このかわいい村へは、市の中心から少し離れたほうへ向かって、「あっ、ここかな?」というくらい細い道を曲がります。まるで迷路のように曲がった道の両脇に、こんなかわいい茅葺き屋根のお家が点在している風景は、本当に「魔法の国のアリス」の村のようでした。
ロンドンに住む私の友人はお人形専門のアンティークディラーなのですけれど、ちょっと補修が必要なお人形があると電話をするのがPeterです。彼は何百年も前のビスクドールをきれいに直したり、オートマータ(ゼンマイ仕掛けのお人形)を元通りに動く様にできる魔法の手の持ち主です。
私が彼の家を訪ねたのは6月の半ば、英国の庭が一番美しい頃でした。Peterの趣味はご多分に漏れずガーデニング。でも、彼の庭はとっくに趣味の域を越えていて、毎年夏には庭を一般に公開しているそうです。そして、もうひとつの大事な趣味は「鉄道」。といっても、汽車に乗ることではなく、鉄道関係の物を集める事。だから、彼の庭には駅の標識があったりするのです。

そして、こんな物も!(赤いのはパブリックフォン、公衆電話のボックスです)

でも、何よりも驚いたのはお庭に汽車があることでした。
Peterが「さぁ、お茶にしよう。どこで飲む?家でも良いけれど、庭で飲もうか?」と聞くので、「OK!」と答えたら、「じゃぁ,先にコンパートメントの中で待っててね。」と言うのです。びっくりして庭を良ーく見渡すと奥の方に古い古い汽車のコンパートメントが置いてありました。
小さなドアを開けて中へ入ると。。。

待っていたのは、ダンディなテディベァ! お皿に山盛りののケーキと熱くて濃い紅茶とたっぷりのミルクを持ったPeterは愉快そうに笑いながら、汽車の中のちいさなこだわりについて色々話してくれました。網棚の上には、忘れ物の様に置かれた革のトランクやボゥラーハット(山高帽)、そして壁には、当時の路線地図や切符もさりげなく飾ってありました。
英国人って変人が多いから、多種多様な文化が育ったっていうのは、私は住んでいた頃に度々経験した事だったのですけれど、ここにも立派な「英国人」がいました。庭作りの上手な人の事を「彼はgreen thumb(緑の指)を持っている」というのですけれど、庭だけではなく、何でも直してしまう事も出来る魔法の手を持つPeterは何色の指を持っているのでしょうか。
魔法の手の持ち主、Peterと。
東京に居るとバタバタキリキリすることの多い私も、イギリスにいる時には子供のような笑顔になってしまいます。
そして、時々忙しい毎日に悲鳴を上げたくなると、このきれいな庭と「英国人」Peterを思い出してクスッと笑ってのんびりとした気持ちに戻ります。
今日のイギリスは最高気温が3度です。(最低気温は-3度!!!) 凍るような寒さのお庭はどんな景色なのでしょう。でも今花が咲いていなくても、土の中では球根達が春に向けて栄養を蓄えているはずです。うわぁ、楽しみ!春になったら、UKへ行きたい!
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