My Shanghai 9
ここはモロッコ???
いえいえ、ここは東京から2時間で行かれる上海です。でも、この写真を見ていると、まるでマラケシュかタンジールかモロッコのどこかに居るみたいでしょう?
ここは、フレンチ租界の中でも有名な瑞金賓館の中にある素敵なbar、Face(最近closedしたって聞きました。残念!でも、どこか場所を見つけてまたオープンする予定とか)と同じ系列のモロッコレストラン、El Wajhです。私はここが大のお気に入りで、上海へ行くと必ず1度は訪れます。お料理も美味しいけれど、ここのインテリアがとっても素敵なんです。昔の建築だから天井もそれほど高くないので、ギュッと詰まったようなスペースに鮮やかな色が氾濫していて、それが壁にかかっているデコラティヴな鏡に映って色の迷宮を生み出しています。
ここでいつも私が楽しいと思うのは、お食事をしているテーブル毎に違う言語で話しているという事。私は日本語か英語で、先日は、私の左隣はドイツ人のご夫婦、右隣はイタリア人女の子とモロッコ人の男の子のカップル、もうひとつ離れたテーブルには英語を話しているグループ、後ろにはシャンハイニーズ(上海人の事)etc!という感じでした。みんなメニューを見ながら何を食べようかと悩む時に、お隣のテーブルをチラッ!と見て、そして「これは何?おいしい?」と何語で聞こうかと耳を澄ませる訳です。
先日食事をしていたら、件のイタリアン+モロッカンのカップルが私たちをチラチラ見ながら何か話しています。そして、イタリア訛りの英語で「あなたは何人なの?」と聞くので、「日本人よ。」と答えると、彼女は勝ち誇った様に彼へ向かって「ほらね!!!」と言っています。そして私に「日本語って小鳥が話してるみたいでしょう?だから、私は絶対彼女は日本人よ!と言ってたの。」と、にっこり!どうやら二人は私が何人かを懸けていたようでした。彼は「彼女は絶対、地元の人だよ。」と譲らなかったそうで、もうすっかり私は上海人に見えるのね、と少し嬉しくなった夜でした。
必ず、食後に頼むミントティ。フレッシュなミントの葉がいっぱい入ってて本当においしい。いつもはお砂糖抜きの私も、ここの甘いミントティは大好き!
この頃、東京にもモロッコ料理のレストランが増えたけれど、私は次に上海へ行くまで我慢!我慢!!といつも自分に言い聞かせています。だって、ここの羊やお魚のタジンや、一緒に食べる色々な種類のクスクスはとっても美味しいんですもの。。。
そんなお料理を作ってくれるのは、彼!
El Wajh は浦東にもあるけれど、私はここが好きです。ホテルオークラ(花園飯店)のほうから、賑やかな准海中路を横切り、そのまま茂名南路を下ってしばらく歩いた左側にひっそりとあります。
El Wajh 茂名南路207号-8
021-6466-0479
そして、茂名南路をEl Wajhへ向かう途中に、私の大好きなオールド上海の雰囲気を今も伝えるレストラン1931があります。ここはカフェとしても利用できるので、お買物の途中や食後に立ち寄っても良いでしょう。お店の人も他とはちょっと違う、エレガントなチャイナドレスを着ています。'30年代のJAZZを聴きながら、レトロなインテリアの中で少しの間外の喧噪を忘れられる素敵な場所です。
1931 茂名南路112号 021-6472-5264
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