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my roses

今年は暖冬かしら?と思っていたのに、今日もとっても寒かったですね。
窓を開けて外の空気を入れるのが好きな私も、朝起きたら余り寒くて、一度家中の空気を入れ替えてからは、どんなに猫にせがまれようと「今日は開けられないの」と、ピタッと窓を閉めたままでした。

そんな日には家で編物をするのが私の幸せな時間の過ごし方です。
しかも、この時期は何だかいつもより凝った物を作りたくなったりもします。庭に花が少ないこの時期にはこんなバラはいかがでしょう?

Myroses2 

これは、バラのつぼみを編み込んだカーディガンです。一目鹿の子編みの中に右や左を向いた色違いのバラのつぼみを編み込んであります。
©hirokoibuki


そして、袖口は...
Myroses3

こんなふうに大きな満開のバラが編み込んであります。2重になっているので、暖かいし、ヴォリューム感がエレガントです。

このカーディガンは、襟や裾ががスモッキングになっていたり、英語の詩の一部を編みこんであったりして、いつまでも私のお気に入りの一枚です。
©hirokoibuki

私がイメージしたのは、英国のバラ。
私が住んでいたロンドンの家の庭には、沢山のバラが植えてありました。そして、園芸好きな両親と毎週2回来ていたガーデナー(植木屋さん、というより庭の世話をしてくれる人、という感じ)のお陰で初夏から秋にかけては、いつも大輪のバラが良い香りを漂わせながら咲いていました。私は長い時間を庭で過ごしていたので、英国の短い夏の青空に映える様々なバラの色は、いつも私の中にあるような気がします。

そして、私は英国人がクリエィティヴな秘密は、あのどんよりと曇った灰色の空だと思うのです。英国を訪れた、たいていの人が「英国のお天気ってサイテイ!」って怒ったり、哀れむ様に言うけれど、そんな時英国人は「青空は私の頭の中にある。」って誇らしげに答えます。何かを作る事も人間関係も全て想像力が大切だけど、頭の上に青空が広がっていなくても、自分の中に作れば良い事を知っている英国人は素敵!だから、あんなに自由な発想をできるのでしょうね。


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このバラもかわいいでしょう?
白の部分はアンゴラを編み込んでふわふわっとさせています。
これはV-ネックの短めのセーターで、裾にはビーズのフリンジをつけました。
©hirokoibuki

そして、今作ろうと思っているのは...

Myroses1
©hirokoibuki
こんなバラを編み込んだカーディガンです。
私は手を動かして編むのも好きだけれど、こんなふうに色の組み合わせを考えていると、時間を忘れて夢中になってしまいます。小さい頃から絵を描くのが好きだった私は,今は毛糸や布で絵を描いているのでしょうね。

ずっと私が持っていたいのは、こんな気持ち。
「薔薇の木に薔薇の花咲く、あなかしこ不思議もないけれどなも」北原白秋

そして、リボンをかけて贈られたいのはこんな言葉。
The roses are red,
The violets are blue,
Sugar is sweet,
And so are you!         Mother Gooseより

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