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お正月の器

今年のお正月のお休みも今日迄ですね。
明日からいよいよ仕事モードになる前に、今日はきちんとお正月に使った器をしまおうと思ったのですけれど、来年迄見られないのは寂しいからここでご紹介。

そもそも日本人の食卓には、和、洋、中と多分世界で一番色々な種類のお料理が並びます。そして、当然その分食器の数も多くて、その上、季節感を生活に取り込む私たちには、その四季に適った器があります。またその素材も陶器、磁器、漆器、ガラス、金属など。。。そして今は、お正月のこの何日かしか使わない器を使います。

そんな中で私のお気に入りの一枚がこれ。
Kyoto
京都の寺町にある錫の専門店 清課堂で何年か前に購入した器です。錫独特の鈍い光が素敵でしょう?錫って不思議で、暖かい感じも涼しい感じもするんです。だからこの器は、何を乗せてもすごく素敵になるので、お正月だけではなく、毎日のようにお刺身やお肉の焼いたの、果物、お菓子を乗せて食卓に登場します。その上錫はとっても使いやすくて、時間がたっても変色しないし、銀のように洗った後すぐに拭かなくても大丈夫です。

この他に、これよりももうひと回り大きいサイズもあります。
清課堂 京都市中京区寺町通二条下ル 075-231-3661

そして、祖母から譲り受けたお正月用の器たち。
Ceramics3
祖母は器が好きで、新しい物に限らず、古道具屋を呼んで色々気に入った物を集めていたようでした。しかも、集めるだけではなく、代々受け継いだ物も購入した物も必ず「使う」。魯山人も沢山持っていたのに、ジャカジャカ使って、もうなくなってしまいました。残念ー!!!
左のはお雑煮椀です。私の家は長崎のお雑煮なので、鴨や鰤を始め具が多いので、雑煮椀もこんなに大きいんです。これには、お正月らしく鶴と亀と松が描かれています。
右上の漆器、かわいいでしょう?オンドリと太陽が螺鈿細工ではめ込まれています。現代の物にはないユーモラスなデザインとお正月らしいおめでたい感じが気に入っています。
そして、他の古伊万里や中国のお皿にも龍が描かれていたり、おめでたい絵柄です。


Ceramics2
そして、お屠蘇はこんなお能の図柄が描かれたものでいただきます。

「寿」や「福」の字が書かれている器や、この時期にしか使わない器でおせち料理を頂くと、「あぁ、お正月!」と毎年思います。年末に箱や棚から出されて、そしてもうしまわれてしまうのに、とっても大切にされているし、その存在感はバツグン!! そして私は、こんな「特別扱い」の器を通して、日々を大切にする気持ちを自分で育てています。

さぁ、明日から仕事です!
以前、京都の河井寛次郎の美術館で「新しい自分が見たいのだ 仕事する」と書いてあるのを見ました。
私も、今年自分が何を作っていくのか、いけるのかが楽しみです。がんばろう、っと!

京都の事を思い出したら、アンティーク漆器の素敵なお店、うるわし屋さんを覗きに行きたくなりました。今の生活の中で洋食器と合わせながら、上手に漆器を使っていける提案をしている感じが好きです。
今頃、京都は底冷えをして寒いでしょうね。でも、今年は京都へ行きたいな。。。

うるわし屋 京都市中京区丸太町通麩屋町東入ル 

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