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2009年2月

ミモザギャラリー! & 作品展のお知らせ

さて、今日は2月最後の日。明日になったらぺらっとカレンダーをめくって3月の始まりですね。
いつもだったら、春の気分でのんびりとゆらゆらしていられるのに、今年は違います。だって、3月になったら、もう、すぐに4月! いよいよ作品展なんですもの!

Mimosa1


この童話に出てきそうなかわいい黄色いお家は表参道をちょこっと曲がったところにあるヤマナシヘムスロイドです。表参道のベネトン(伊藤病院のお隣)の角を曲がると、突き当たりにこんな青空が似合いそうな素敵なお家があります。
作品展の会場を探していた時に、ここに新しくギャラリーが出来た事を聞いた私は、このお家を見た時に「あ、ここで開けたら!」とすぐに思いました。
そして、ミモザギャラリーは黄色い階段の下にある、かわいいお部屋のようなスペースです。今、私は作品作りと平行して、このスペースにどんなふうに作品を展示しようかと考え中です。思っているのは、いらして下さった方が、まるで私のアトリエに遊びに来たように感じて頂けるような雰囲気がいいかしら、ということ.....明るい春の表参道へ、ぜひ遊びにいらして下さいね!

さて、作品展のお知らせです。

伊吹広子bags+bags+bags展3
[Variations ニットのバッグと小物] 出版記念
2009年 4月14日 (火) ~ 4月18日(土) 11:00~18:00(最終日17:00)

今回は昨年の9月に文化出版局から出版された本の作品を中心に、新作を何点か見て頂こうと思います。そして、作品の一部は販売もする予定です。

この本は「Variations」というタイトル通り、他の素材や色で編むと、また違う新鮮な魅力が味わえるデザインばかりになっています。本の中では秋冬素材を主に作った物を、編図はそのままで今回は夏素材にして製作しています。

本はいつもの私よりも、少し大人っぽい雰囲気でエレガントな作品が多くなっていますが、今回は春夏素材ということで、カラフルで元気な感じです。
そして、「素材を置き換える+色を変える楽しさ」を体験して頂きたくて、会期中に講習会を開きます。


Lessonbag
すてきでしょう?
これは、本のP12&P15のコードで編んだバッグを、バスケットのように見えるマットな感じのイタリアの夏糸で編んで、カラフルなスェードテープを通して作った物です。同じ編図なのに、こんなに違う雰囲気になりました。

そして、コサージュは取り外しが出来るので、こんなふうに別々に使って頂く事も出来ます。


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また、開いたところもとっても大事だと考えている私がこのバッグに選んだのはこんな色。

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これからの明るい陽射しにぴったりな、そしてミモザギャリーにも似合いそうな明るい黄色です。

このバッグを作る講習会は、コンパクトでかわいいミモサギャラリーのお隣の、広くて気持ちがいいYHIギャラリーで開きます。
「2時間のレッスンでどうやってバッグを作るの???」と思われるかもしれませんが、大丈夫!  実は長編みだけで出来ているこのバッグは意外と簡単なので、編み方のこつやポイントをお伝えして、あとは本を見ながらお家で編んで頂きます。

このバッグは、編むのは簡単なのに素材や色で違う雰囲気の物が出来るのが楽しくて、今、私は何色もヴァリエーションを作っています。カーキ、ピンク、パープルやサンドベージュをベースにして、それぞれに合う素材や色のテープと中袋を選ぶのは本当に楽しいことです。

作品展ではそんな「色や素材違い」の物もご覧頂けるので、どうぞお楽しみに!!


「かぎ針で作る夏のバッグ」
4月17日(金) 時間 11:00~13:00, 14:00~16:00 の2回
定員 各8名   講習費(材料費込み)¥15,000
申し込みは3/16(月)より、メールでお願い致します。(お問い合わせもこちら迄)
hirokoibuki@mac.com

mimosa galleryへのアクセス+infoはこちらへ。
http://yhi1971.com

スケッチブックに描いておいたアイディア、頭の中の引き出しにしまわれていたデザイン、あっ!と思いついた事などを、今、材料を選んだり、作り方を考えたりしてまとめているところです。材料を見に行くと、あれもこれも作りたい!と思う日もあれば、ふぅ....と何をやってもピンとこない日もあります。でも、「今日は!」という日の自分を捕まえてグッと集中してどんどん進めて、あとは手を動かすだけ、という自分のペースが掴める様になりました。だって、幼い頃から好きな事はずうっとお手芸や絵を描く事なんですもの、年季が入ってます。

さぁ、今日も一日作品作りです。がんばろうっと!
作品展まで44日。

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My Shanghai 18

おいしいジモティごはん!


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この酷(cool!)なお店はお洒落なbar?  いえいえ、ここは台湾名物の牛肉麺の専門店です。
このお店があるのは、私の上海での住処、フレンチ租界の中でもお洒落なお店が軒を並べる富民路と長楽路の角を少し曲がったところです。

以前にMy Shanghai 4でご紹介したとっておきのB&B QuintetのオーナーのFとすっかりお友達になった私は、この日も「もうご飯食べた?まだなら一緒に食べない?」と彼女に電話をしました。そして、すごく素敵なブティックホテルを一人で運営していて忙しいはずなのに、いつも明るく元気で、しかも独特のゆるーい雰囲気がかわいい彼女が案内してくれたのがここでした。

「接待用のお店じゃなくて、Hirokoとは友達だからここにしよ!美味しいのよ!」と彼女が開けてくれたお店のドアを入った私は、「わぁ、カッコイイお店!どんなメニューがあるのかしら?」とワクワク!
席について、メニューを見てびっくり!ここのメニューに載っているお料理は、いわゆる地元の人たちが食べてるお店は麺が5元位だったりするのに比べれば、「高い」?のかもしれないけれど、ここの名物の牛面(麺)は25元(1元=¥15だとすると¥375くらい)だし、他の物も全て同じ位でした。

このお店の自慢の牛面。

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おいしそうでしょう?
私は、「平たい麺」で「ちょっと辛めに」とリクエスト。辛いのが苦手なFは「細い麺」で「辛くしないで」と頼みました。そして、お料理が来るまで、再会を祝ってcheers! & girls' talk (お喋り)の始まりです!


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これは、前菜2品。
炒めたレタスに牛そぼろがかかったものと、薄味に昆布を煮たの。各5元。


Fは台湾育ちなので、メニューに載っているお料理を良く知っていて「これも美味しいし、あっ、これも!」と美味しそうな物を次々と選んでくれました。そして、「まだ、お腹に余裕がある?」とにっこり笑って頼んでくれたのが、これ。

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台湾風のかき氷。色々な豆類の煮たのとかが細かい氷に乗ってて美味しかった!

私は、幼い頃に2年間アメリカ+少女期に7年間イギリスに住んでいたし、Fは中国本土国籍のご両親のもと台湾で生まれ、アメリカに移り住み、それから大学卒業後に→台湾→上海という経歴の持ち主。私たちの共通の話題は「アジアに居ると欧米に戻りたくなるし、欧米に居ればアジアに帰りたいよねー!今はどこに住みたい?」「パートナーに選ぶとしたら、アジアン?それとも?」という事。アジアのアイデンティティと欧米の価値観を持っている私たちは、上海という華洋折衷の街ですっかり意気投合したのでした。

そして、回りを見渡したら!

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すっかりおしゃべりに熱中していた私たちは、気がついたらお店で最後のお客になっていました。

外は冷たい雨が降っていて寒かったけれど、私にとってはとっても暖かくてhappyな夜でした。

Fの素敵なBed & Breakfast, Quintetからは、そのまままっすぐ長楽路を歩いて7-8分くらい。
狠牛 Noodle Bull 富民路291号1楼3B 11:00-24:00
Quintet 808 長楽路 http://www.quintet-shanghai.com/

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春よ来い!♪

梅の花が少しずつ開いてゆくのを見ているうちに、2月ももうあと少しになりました。
まだまだ外は寒いのに、何やら庭に遊びにくるご近所の猫達にはもう春がやって来ている様子。。。

でも、寒いとは言っても、もう既に冬の寒さではなく、春のやさしい陽射しが感じられるし、少しずつ新しい柔らかな葉っぱが出始めたようです。

以前に京都の老舗の和菓子屋さんのご主人が、「季節を先取りする」という事について、「桜が咲き始めたら、もうそれは本当の桜の方が美しいに決まっている。だから、その前に、桜のお菓子を作らないと駄目なんだ。」というような趣旨の事をお話していらっしゃるのを聞きました。私は、何て素敵な考え方!そしてこれは日本人独特の季節感だとも思いました。

そんな私も花が咲き始める前に、リボンで作ったお花のアクセサリーをご紹介しようと思います。


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きれいでしょう?
これはリボンをくるくる巻きながら縫って作ったバラのコサージュとブローチです。
リボンの質、幅や色(グラデーションの物を使ったり!)で色々な雰囲気の物を作れるので、その日の自分の気持ちに合わせた花を作る事ができます。
だから、明日せっかくのお出かけなのに〜!というような時に、パパッと作るとシンプルなお洋服が春が訪れた様に華やかになります。


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これは、ブレスレットです。
2つとも同じ手にはめると、ぱっとそこに花が咲いた様になります。意外と手元って、目がいくところなので、こんな「小さなお花畑」が自分の手に合わせて動くのは楽しいし、一緒に居るお友達も「わぁ、きれい!」って思って下さるはずです。
プレーンなシャツに合わせると、素敵です。

そして、こんなものも。

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これは、リボンで作った蕾とかぎ針で編んだボールと葉っぱを合わせて作った髪留めと指輪です。
ラメの糸はフランスの刺繍糸。こんな小さな物なら気軽に手元にある材料で作れるので、「何か作りたいな」なんていう気分の時にぴったりかもしれません。

このリボンリーと呼ばれるリボンで作った花達も、私がロンドンに住んでいる頃にアンティークマーケットでボンネット(女性用の帽子)やクッションについているのを見かけて、「どうやって作るのかしら?」と思っていた物でした。
そして、自分で色々迷いながらリボンをくるくる巻いたり縫ったりしているうちに「私のリボンの花」が出来上がって来たような気がします。

そして、こうして作った花達をバッグやバスケットにつけたり、プレゼントを包装する時にそうっと添えたりすると、簡単に私の生活を楽しく、そしてきれいに演出してくれるので、ニットやラグラグと共にリボンリーは私の大好きな手芸です。

このリボンの花達の作り方は、「おしゃれ時間。」08号 (主婦と生活社刊)に、「伊吹広子さんのリボンリー」というタイトルで詳しいプロセス写真付きで掲載されています。昨年の春の号ですけれど、ぜひ問い合わせてみて下さいね!

急いで! 急いで!! だって、もうすぐ春がやって来るんですもの。本当の花が咲き始める前に作らなくちゃね!

作品展まで49日。

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My Shanghai 17

すてきな本屋さん!

この頃、上海へ行くとすっかりフレンチ租界が住処になっている私は、この日ものんびりと「何かないかしら?」と巨鹿路をお散歩をしていました。平行に並んだこの長楽路、新楽路、巨鹿路辺りには、小さなセレクトショップやデザイン系のお店がぽつぽつと並んでいて、しかも発展中の上海のこと、行く度に何処かしら新しいお店が増えています。

そんな巨鹿路で見つけたのがこの本屋さん、I.LIFE DESIGN(アイ ライフ デザイン)です。
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今迄は、南京東路の近く福州路にある多分上海で一番大きな本屋さん、上海書城へ行くことが多かったのですけれど、いまひとつ「これ!」と思う本には巡り会えていませんでした。
本屋さんって、どんなに大きくても自分の好きな本や必要な本がなかったら、ただの大きな箱のような感じになってしまうのに、ここはこんなに小さいのに「わぁ、どれにしよう、迷っちゃう!」という感じでした。

上海では珍しくお店の中もすごくシンプルで良い意味で「ふつう」な感じ。
カウンターでは、コーヒーをいれる事もあるらしくて、ほのかにコーヒーの良い香りも漂っていました。


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来ている人たちも、みんなひとりで静かに自分の好きな本を見ていていい感じだし、何と言っても平積みにしてある本もJane Austinだったり、Glenn Gouldだったので私の本箱を見ているような感じもありました。


そして、私の目を惹いたのがここ。

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日本の作家のコーナーです。
上海でも村上春樹は大人気らしく、ずらっと並んでいました。その他にも谷崎潤一郎や芥川龍之介、そして吉本ばななも沢山ありました。
私の隣で中国人の女の子が、どの吉本ばななの本を買おうか迷っていて、私に「これ読んだことありますか?」か「どれがお薦めですか?」と(多分!!)聞いてきたけれど、悲しいかな、中国語が出来ない私はジェスチャーで、「これが良いかも!」と「白川夜船」を薦めました。
彼女は、何冊かを手に取って随分考えていたけれど、「白川夜船」を買う事に決めたようでした。そして、お店を出る時に、にっこり笑って「再見!」と私に手を振ってくれました。
旅行って、こんな出会いがうれしい!

私が迷ったあげく買ったのはこの2冊。

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吉本ばななの「哀しい予感」とアイリーン・チャンの「1952年以降の作品集」

両方とももちろん中国語なので読めないけれど、漢字だから何となくわかるかしら。。「哀しい予感」は家にある日本語のと並べて読めば、何となく読めそうだし。。。

アイリーン・チャンの作品は日本語では何冊か読んだ事があるので、彼女が実際に書いた中国語で文を眺められるだけでも何となくうれしいんです。
それに、上海には実際に彼女が香港へ移住する前に住んでいたアパートがあって、そこで食事をすることも出来るらしいんです。だから、その時迄に少しでもこの本を読んでおけたら、もっとそこで何かを感じ取れるのではないかと思うから頑張らなくっちゃ!

大好きな川上弘美の本はあるかしら?と思って尋ねたら、「老師的提包 」(センセイの鞄)は翻訳されてるけれど、残念ながら売り切れていました。きっと、これから他のお話もどんどん紹介されていくのでしょうね。シャンハイニーズの友達たちともいつかお互いの国の好きな作家の事とかを話せたらいいな。

そして、そんな私好みの本がぎゅっと並べられたこの本屋さんの道に面した門には、こんなかわいいポストがついていました。

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またひとつ上海で私が「あ、あそこに行こ!」って思う場所ができました。良かった!!


I LIFE DESIGN 巨鹿路(Julu Lu)830号

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St. Valentine's Day

2009年のヴァレンタインデイは、昨日の春一番のお陰で空気もきれいだし、急いで春が訪れたような暖かくて穏やかな日になりそうです。

家中の窓を開け、朝からパタパタと動き回る事が楽しくて張り切ってお掃除をしたり、簡単なお弁当を作って歩いてすぐの川でピクニックにしようか、緑に囲まれた渓谷(そうなんです、私の家は都内の住宅地なのに近くに「渓谷」があるんです)の中のイタリアンでのんびりランチにしようかと、そんな気分の一日の始まりです。

Hearts

これは、ラグラグで作ったハートのオーナメント達。
いつも私の部屋を暖かい雰囲気で包んでくれています。

イギリスでは昔からSt. Valentine's Dayはあるけれど、日本のように女の子から男の子にチョコレート+♡をプレゼントする日ではなく、好きな人に小さなお菓子やスミレの花束にカードを添えて日頃の感謝の気持ちを伝えるような日で、寒い季節の中の心温まる一日という感じです。私が住んでいた頃にも、ヴァレンタインディに女の子のお友達と「どうする?どうしたら良い?」と大騒ぎをしたことはありませんでした。


そして、中国では「情人節」=恋人の日を祝う様になったのはこの10年くらいのことで、どうやら日本とは事情が違って、男の子から女の子にプレゼントを贈る日のようです。
私も上海でヴァレンタインデイに大きなバラの花束を持ってイソイソと歩く男の子や、バラを腕いっぱいに抱えてうれしそうに歩いている女の子と男の子を街中で見かけたことがありました。
だから、この頃の上海は街の中にバラを売るお店が増えて、寒い季節なのに明るい雰囲気に包まれています。

今年の私のチョコレートのチョイスは大人らしく、京都 和久傳の柚香(ゆうか)。柚の皮に甘過ぎないチョコレートをまぶした大人の味です。パッケージも素敵で、手に取ると、ちょっとうっとりします。

先日、メチャクチャ混んでるデパ地下に遭遇した私は、ちょっと加熱気味の日本よりも、ホワイトデイも義理チョコもないヨーロッパや中国は シンプルで素敵!と思ったりもしました。

でも、日本の女の子から→という習慣は、日本の内気な女の子達は普段は「好き!」ってなかなか言えないから、自分の気持ちを伝える1年に1度のチャンスだったのかもしれませんね。2009年の今の現状は、どうやら常に「女子から告る!」らしいですけれど。。。。

さてさて、これは。
Chocoheart
おいしそう?
これは、私が2004年2月号の「おしゃれ工房」のテキストの表紙のために作ったチョコレートケーキ型の小物入れです。
そして、中には本物と見間違えるような小さなチョコレートを作って入れました。
より本物らしく見える様に、近くのケーキ屋さんでチョコレート+フランボワーズのケーキを買って色や質感を観察した後に、ケーキの味を頭の中にずっとイメージしながら作りました。


そして、これは。
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今年の私のハートです。
このラグラグで作った小さなクッションには様々なピンクを使っているけれど、中心の赤い♡は一つだけ。ただひとつだけのtrue love の意味をこめました。

いつもいつも私をささえてくれる大切な家族や友人達、クラスのみなさま、そしてblogを見て下さっている全ての方へ、ありがとう!Thank You! Merci! Grazie! 謝謝!!

on Valentine's Day, 2009 from Hiroko with lots of love! XXXXXXX

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My Shanghai 16

素敵な旗袍!

1920-30年代にかけて極東最大の国際都市だった上海は、海派と呼ばれる独特の上海流の文化を生み出しました。そして、それは生活の中にもいろいろな面で現れ、女性にとって一番身近なのは衣食住でした。
今日は、手芸家の私にとって興味津々の海派の「衣」の世界へご案内しましょう。

旗袍(チーパオ)というのは、中国語でチャイナドレスのことです。
上海で私が目にしたのは、街の中に並ぶ沢山のチャイナドレスのお店でした。長楽路と茂名南路の辺りのお店のウィンドゥには、普段着に着られそうな現代的なものから、思わず溜息が出るような伝統的な刺繍を施したものまでが並んでいます。

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これは、長楽路のお店。こんな感じのドレスならば、東京でもちょっとしたお集りの時に着て出かけられそうです。


でも、現代風にアレンジされていない「本物の旗袍」を体験してみたかった私は、まずお店で出来上がった物を購入してみました。

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これは、足首辺り迄のロングドレスです。
私は、この深い群青色のような、少し青紫っぽいエレガントな色が気に入りました。これは、中国の色なのでしょうね。
菊の刺繍がきれいでしょう?もちろん一針ずつ丹誠を込めた手刺繍です。

私は、チャイナドレスのあの身体にフィットする感じが何となく恥ずかしくて少し抵抗があったのですけれど、実際に身につけてみると、その全ては着ている人を美しく見せるための工夫だということが解りました。
襟が高いのは首が細く長く見える様に、ウェストをピッタリに作るのは女性の柔らかな腰の線がひき立つ様に、深いスリットは歩きやすい様に、裾が細くなっているのは足が長く細く見える様に、という事を。


それに、何よりも自分の立ち居振る舞いが気になる様になるので、すっと背中を伸ばしたり、手を置く位置を考える様になります。旗袍を着ると自然と女らしい所作になるということなのかもしれませんね。


そして、チャイナドレスは何と言ってもディテールが素敵です。

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これは、上海に住む女性が結婚式のドレスを作るのならばここ!と憧れるお店、瀚藝(ハンイー)で作ってもらったチャイナドレスの襟元と裾です。

この襟や袖ぐり、裾の細い細いパイピング、生地に合わせて作ってあるチャイナノットや細かいステッチを見ると、思わずほぉっと溜息が出ます。
黒い方は、胸元のオーガンディの切り替えが大人っぽくて素敵でしょう?

このお店には80歳を越えるおじいちゃま職人がいます。彼は、日本との戦争の時代を経ているので日本語も少し話せます。覚えたくて覚えた日本語ではないはずなのに、チャイナドレスを作ってもらいたい、と訪れた私を快く受け入れてくれました。それは、きっと旗袍が外国人にも伝えたい大切な文化だからのでしょうね。

中国語が殆ど出来ない私が身振り手振りで、「襟はこんな感じで、こんな丈で。」と説明すると、「わかった、わかった。」と、にこにこしながら、少しでも私が綺麗に見えるように工夫をした素敵なドレスを仕立ててくれました。

ベテラン職人の彼にすっかり身を委ねて作ってもらったこの2枚のチャイナドレスを通して、私は上海の文化「海派」を体験する事ができたような気がします。

オーダーメイドをするならば、旅行の1日目に採寸をしてもらえば、仮縫いのプロセスを省略して4日目くらいには出来上がると思います。
でも、無理に急ぐよりは、きちんと仮縫いをして、(直すところって必ずあるもの!)日本へ送ってもらうのがお薦めです。そうすれば、時間のかかる刺繍をしてもらうことも出来るし、チャイナドレスとお揃いのショールを一緒に作ってもらう事もできるんですもの。

もしも、お店にあるサンプルのサイズが合えばラッキー!「これで大丈夫。」と言っても、「ちょっと着てご覧。」と更衣室へ押し込まれ、鏡の前で「ふむふむ、やっぱり。」とメモをしたりピンを打ったりが始まります。でも、この場合は「お直し」だけなので、翌々日くらいには出来上がります。

チャイナドレス以外にも、普段に着られるシンプルなスカートやパンツをオーダーすることも出来ます。日本から作りたいものの写真や型紙を持って行って、何冊もの分厚いチャイナシルクの見本帳の中から、自分の好きな生地を選ぶのも上海ならではの楽しみだと思います。

その時に、私が持って行ったのはこのDVD。
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これは2作とも香港の映画監督ウォン・カーウァイのものです。
マギー・チャンが着こなしている旗袍は洗練されていて、本当に素敵!!!

そのほかにも、海派の小説家 張 愛玲(アイリーン・チャン)の小説を映画化した「戒色」(ラスト・コーション)など、上海を舞台にした映画の中にはうっとりとするようなチャイナドレスが沢山登場します。

映画や小説からイメージを膨らませて、ぜひ上海へいらして下さいね。
そうしたら、街で見かけるチャイナドレスの見方が変わるかもしれません。ただの衣類ではなく、その後ろにある海流の文化や職人が作り上げて来た工夫がきっと見えて来るはずです。

瀚藝(ハンイー)長楽路1488号
旗袍(チャイナドレス)のオーダーメイドは1,500RMB位から

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私の大切なもの。

今日は、ずっと大切に居間のキャビネットの中に仕舞ってある私の秘蔵コレクションのご紹介です。

私は子供の頃から動物全般が好きでした。けれども、その中でも一番好きなのは、ずっと変わらず猫。父が、背広のポケットに子猫を入れて帰ってきて「はい、お土産!」と言ったあの日から、私は猫しか飼った事がありません。カメやイモリや金魚は別にして。。。

それから、何匹もの猫を飼ってきたので「たまには大型犬も良いかも!」と思うこともあるけれど、やっぱり私の気持ちはいつも猫にあるようです。

特に意識して猫の物を集めているわけでもないのに、自然に集まってしまったのが猫の形をしたtea potたち。

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おもしろいでしょう?
これは、私がロンドンに住んでいた高校生の時に、ポートベロゥマーケットで買いました。

或る日、いろいろな物が一緒にごちゃごちゃっと並べられた中に、この不思議な目をした黒猫のティポットを見つけた時は本当に「巡り会った」と感じました。

 


そして、一生の宝物になりそうな一品を見つけたうれしさに、値段交渉もそこそこにニコニコしている私に、お店のおじさんが、「このティポットは、1940年代頃にイギリス中でかなり流行ったから、リボンの色が違うのが何色も発売されたんだよ。」と、くるくると新聞紙に包みながら教えてくれました。

その時から、「違う色のリボンの猫」を探し続けて、この黄色い小さめな猫を見つけたのです。


2つとも良く見ると、頭の部分にヒビが入っていたり、耳が少し欠けていたりします。
でも、それは誰かに使われていた事を意味していて、そして今は私の元へ渡った訳ですから、却って大切にしたい気持ちが募りました。

そして。。。


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これもロンドンで見つけたもの。


今は残念ながら、もう閉店してしまったけれど、Covent Gardenの小さな路地に猫のものばかりを集めたCatzという小さなお店がありました。

或る日、そこのウインドゥにこのティポットを見つけた私は、「これは私のもの!」とは思ったけれど、買って帰るお金を持っていませんでした。

そこで、お店には「絶対に売らないでね、必ず連絡をするから!」と頼み込み、家に飛んで帰って「今度の私のお誕生日プレゼントを見つけたの!」と、親におねだりをしたことを今でも良く覚えています。


このティポットの猫は、私が18年間一緒に暮らしていたBritish Brown Tabby(イギリスの家庭猫)に姿形がそっくりで、(目の色が違うけど!)このティポットを見ていると、思わず話しかけたくなるほどです。そして、私はその猫を誰よりも親しく想っていたので、実はこのティポットを見ると少し切ない気持ちにもなります。。。

さてさて。
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この子たちは、みんな東京で買ったものです。
多分、渋谷のスペイン坂の中国雑貨のお店辺りで。


でも、もしかしたら20年位前かもしれません。
今でもあるのかは解らないけれど、まだ学生気分の頃に買ったものです。

この二つのティポットは同じ物(違う場所、違う年に買ったのかも??)なのに、面白い事に模様や顔が少し違うんです。

そして、右の片足を地に着けた小さな猫はお醤油やお酢を入れるためのものです。上のロンドンの猫たちは、イングリッシュティの雰囲気を持ち、この子たちはいかにもジャスミンティや黒酢が似合いそうなのが楽しいですね。

私は、陶器などを買う時に、同じ物がいくつかある時には、どんなものでも必ず自分で一つずつ手に取って、何となく仲良くなれそうなものを選ぶようにしています。
手描きの物って、みんな「私を見て!私を選んで!」って主張してくるけれど、私の生活の一部になるわけですから、自分にピタッと合いそうなものを見分ける目が大事です。

そして、番外編。

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これはティポットではなく、七宝のピルケースです。でも、ティポット型だから、おまけ!

みんなが勢揃いすると。。。

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こうして並んでいると盛観! うれしくて思わずにまにましてしまいます。

こうして、ひとつずつ自分で集めたものはいつまでも大切で、そしていつも私を元気づけてくれます。

そして、誰かに薦められたもの、雑誌で見たものではなくて、他の人の目には留まらなくても自分にとってはかけがえのない価値があるものを見つけられる曇らない目と心をずっと持ち続けていたいと思いました。

作品展まで63日。

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My Shanghai 15

快適ないつもの暮らしを上海でも。

まるで東京で暮らしているかのように、いつもの快適さを上海滞在中にも求めるならば、私のお薦めはここ、南京西路にある上海商城の中のサービスアパートメントです。
サービスアパートメントというのは、食器や家具、洗濯機や電子レンジなどの電気製品も全て揃った短期滞在の出来るアパートメント式ホテルです。

上海にはピンからキリまで、多くのこのタイプのホテルがあるけれど、その中でもここは一番のお薦めです。何故ならば、このアパートがあるのは上海でも一番有名な複合施設、上海商城の中だからです。

お隣にはThe Ritz-Carlton Shanghai があるし、スーパーマーケットや銀行、美味しいパンやケーキのお店PAUL, お花屋さん、クリーニング屋さん、健康的な美味しい食事を提供してくれるElement Freshが軒を並べています。

そして、お部屋はこんな感じ。

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私が借りたのは2bedroomsのアパートだったので、ベッドルーム2部屋+お風呂とお手洗い2部屋、キッチン+リビングダイニング1部屋という感じでした。

主寝室はすごく広くてウォークインクローゼットもあるし、バスルームには別にシャワールームもついています。


My Shanghaiで既にご紹介したMansion HotelやQuintetのようにインテリアが特に凝っていて素敵!という訳ではないけれど、便利でシンプルなアメリカ人のお部屋のような感じです。

ダイニングテーブルは4人ゆったり座れる大きさで、リビングには大きなプラズマTVとソファーセットがあります。
朝起きたら、いつものようにご飯の前にのんびりと新聞を読みながら紅茶を飲んだり、ショッピングから帰ってきてヨレヨレでも、「疲れたー!」とバッタリとソファーに倒れ込むこともできます。
そして夜、食事に行く前に好きな音楽を聴きながら(ipod dock+CD+DVDプレイヤーがあります)ワインを飲んだり、帰ってからもおしゃべりをしながら夜更かしをしたり。。。いつもの東京の生活です。

でも、それより何よりも、ベッドルームとお風呂が2部屋ずつあるというのは便利です。いくら自分の家族や仲良しのお友達とはいえ、普段別々の暮らしをしていたら、起きたり寝たりの時間も違うかもしれないし、旅行中でも一人になりたい時もあるし、好きな時に遠慮をしないでお風呂に入ったりしたいものです。そして、それがここでは出来ます。

そして。

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こんなキッチンもあるので、下のスーパーマーケットでワインやビール、ガス入りのお水や果物を買ってきて冷蔵庫に入れたり、買って来た物を電子レンジでチン!して食べる事も出来ます。お友達とも外で会わなくても、「ウチ来る?」なんていう事も可能です。

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小さいけれど、こんなベランダもついているので、外の空気も吸えます。
高層建築のホテルは窓を開けられないところが多いので、外の空気が好きな私にとって、この「ベランダ付き」ということが、ここが好きな大きな理由の一つです。

旅行から帰ってくると、「あー、やっぱり家はいいわね!」と思うのは、旅行って楽しいけれど、色々我慢する事も多いからかもしれません。でも、ここならば案外自分のいつもの生活を送れるので、「ここに住んじゃおうかな?」と思うほどでした。

だって、何と言っても毎日メイドサービスが入るし、フレッシュジュースやオーガニックフードで有名なElement Freshのご飯を下へ降りて行けば食べられるし(電話をすれば一日中いつでもお部屋へデリバリーもしてくれます)、リッツカールトンのジムを使えるし、居住者扱いなのでタクシーはいつも優先的に乗れるんですもの!

いわゆるfancyな上海らしさはないけれど、「いつもの生活+一歩外へ出れば上海」という旅行がお好みな方はお気に召すかもしれません。
そして、Old Shanghaiが体験できる素敵な洋館ホテルに泊まるか、こんなクリーンで便利なサービスアパートメントのどちらに泊まるかを迷うことも、上海旅行を計画する時の楽しみです。

上海商城 1367南京西路
1 roomのスタジオ: 47m2 1,170RMB ~ 3 bedrooms のアパート: 167m2 2,370RMB 
3泊より予約可

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2月の始まり

寒い寒いと思っているうちに、一月はさぁっと過ぎて、もうさっさと二月になりました。今朝、カーテンを開けたら庭の梅が大分咲いていたし、鳥も遊びに来るようになりました。春は、もうすぐなんですね。

梅の花を見ていたら、春が恋しくなって、かわいいピンク色のイメージの写真を探してみました。

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これは、イタリアのジェノバの街をお散歩していた時に見つけたお菓子屋さんのウインドゥです。

この小さなお店には、スミレのジェラートをお目当てに、ひっきりなしに人がやってきていました。

薄紫色のジェラートの中には、砂糖漬けになったヴィオラが入っていて、「どんな味かしら?」と私も期待に胸を膨らませながら食べてみたら、そのとたんに、わぁっ!と口の中いっぱいに春が広がりました。

そして、これを食べても良いのは女性だけの特権だったら良いのに!と思いました。だって、何となく男性陣には秘密にしておきたい、できれば遠慮してもらいたい味だったんですもの。

そして。
Torino
これは、トリノの街で見つけたフラワーガールのドレスです。かわいいでしょう?

私も幼い頃、叔父の結婚式のフラワーガールをした事があります。私を含めた4人の女の子はピンクのお揃いのオーガンディのドレスを作ってもらい、頭の上に小さな薔薇の冠を載せて、そして手には小さなブーケを持って、しずしずと花嫁の後を歩きました。


光沢のある幅の広いサテンのリボン、ふわっとした袖、初めて着るロングドレス。嬉しくて、でも何となく恥ずかしかった事も思い出しました。


Chanel
これは、何年か前に見た上海のCHANELのウインドゥです。ファンタジックで、とっても素敵でしょう?

私がうっとりと見惚れている間にも、何人もの女の子が立ち止まって見ていました。

上海ならば、こんなドレスを着て、広い芝生のお庭のある、フレンチ租界の古い白亜の洋館でのウェディングも似合いそうです。

でも、この頃の上海は晩婚傾向で、私の友人達は、みんなそろそろお年頃なのに、仕事が楽しくて+自由を謳歌したくて、誰も結婚する気配がありません。。。

そういえば、上海のハイブランドのお店のウインドゥには、誰が着るのか、いつもすごくゴージャスなドレスが飾ってあります。きっと、あの街のどこかで、そんなドレスが必要なシーンが繰り広げられているのでしょうね。

そしてこれは。。。
Bunny
私の教室で作った編みぐるみのバニーです。
くたくたした感じがかわいいこのバニーは、ベビー用の毛糸で編んだので、肌触りも優しいし、中にハーブを入れて枕元に置くとふんわりと眠りへ誘ってくれそうです。

うー、寒い! と言いながら、ひたすら作品作りに励んでいるこの頃ですが、気分転換に庭へ出たら、水仙の良い香りがしました。

そして、きっと土の下では、もっともっと沢山の球根達が、暖かくなったら芽を出そう、きれいな花を咲かせようと、今は準備の真っ最中のはずです。
私も、ピンクのふんわり気分に浸っていないで、4月の作品展に向けてがんばろうっと。
作品展まで70日。

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