My Shanghai 38
いつものように羽田に車を置いて飛行機に乗り、上海の虹橋空港へ着くまでは、まるで品川駅から新幹線に乗って京都へ向かうのと同じ気持ちだったのに、今回はいつもとちょっと違う旅程です。
この頃私は上海へ行くと友人フェイの家に泊まるのに、今回は彼女の都合が悪くて私も知っているフェイの友人のところを借りる事になりました。しかも、シェリーは「ごめんね、私は旅行に行くから好きに使ってー!」と私にアパートの鍵をポン!と渡して出かけてしまいました。
フェイもアメリカからご両親が見えてて私と遊べないし、この1年上海では[Hi~, how are you? What's your plan for today?]と、寝ぼけ眼でフェイと挨拶を交わすことから朝が始まることに慣れていた私にとって、知らない場所の知らないアパートで10日間過ごすのはちょっとドキドキ!です。しかも、私は生まれてから「一人暮らし」をしたことがないので、ちょっと緊張。。。
でも、上海の静安寺の少し北にあるシェリーのアパートはこんなに素敵です。
フェイのアパートはフレンチ租界の真ん中にあり、緑も多く周りも古い建物ばかりだし、歩いてどこにでも行かれるので、まるでもう自分の第2のお家のような気持ちでしたけれど、シェリーのお部屋は39階建ての大きなマンションの27階にあります。普段東京で静かな住宅地で暮らしている私にとって、高層マンション、というだけでも空中に生活しているようで不思議な感じです。
こんなふうな広いリビングルーム、書斎、設備が整ったキッチン、大きな主寝室、十分に広いゲスト用寝室、そしてバスルームが2つとテラスがあります。多分50坪くらいかしら?
30代でこんな広いマンションを良いエリアに持っているなんてすごいなぁ、と感心。
そしてお部屋の壁には、こんな洒落た昔の広告が飾られています。
文革時代の物は良く見るけれど、これはどこで見つけたのかしら?素敵!
上のはストッキング、そして下のは煙草の広告です。
両方とも、その時代の女性を表していて興味深いと思いました。
そして、家具もこんなふうなチェイニーズテイストのもので揃えてあります。
家を離れている時でも好きな音楽を聴いたり、好きな物を作って食べたい私にとってこのアパート暮らしは何よりの贅沢です。
ホテルの一部屋やサービスドアパートメントに長逗留することは私にとってはきっと難しく、「何かここで頑張ってやってみたい!」という気持ちにはなれなかったかもしれません。
私の台湾人の友達はフェイやシェリーのように台湾から来て、上海で会社に勤めたり起業しています。女性の多くが生涯働くという社会の台湾や中国では、こうして彼女達のように国外へ出て自分たちの夢を叶えようとバリバリと働いています。
こうして彼女達の部屋を改めて眺めると物が驚くほど少なく、こんなに物が少なくても素敵な暮らしが出来ることに気がつきました。
そして、彼女達はいつも「次に何をしようか」と考えています。食事の時の話題もファッションや音楽、映画などのことではなく、「あそこの物件どう思う?」なんて話しています。普段そういう話題に全く疎い私は、上海へ来るとそんなことも面白がっています。彼女達の溢れるようなエネルギーに便乗して、私も自分がここで出来ることを見つけてみようかしら。
さぁ、街へ出かけましょう。
今日は朝から晴れていて、街歩きには最高の日和です。
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