こんなことにも。
いつもはかわいいもの、素敵なこと、美味しいもののお話が多い私も、時々腕を組んで考えるのは以外と硬派なことだったりします。
例えば、忙しい中、絶対に見逃したくないと見にいったのは、これ。
加藤周一「しかし それだけではない。」
2008年12月に亡くなった加藤周一の、文学、芸術、文明、社会、政治などの広い分野に渡った発言を、もう一度インタビューや講演の様子から知ることが出来るドキュメンタリー映画です。
このポスターだけを見ていると「わぁ、固そう。。。」と思ってしまいそうだけれど、この世代の方のお話を聞く機会がなかなかない私にとっては、全身を耳にして聴きたい感じでした。
戦争のこと、「9条の会」のこと、「日本とは何か?」ということ、勉強しなくちゃいけないこと、知らないことは怠慢だと感じること、考え続けなくてはいけないこと。。。99分の映画を見終わったあとは「元気になって頑張ろうと思った。」という単純な感じではなく、姿勢を正された感じでした。
そして、一緒に行った若者から「トリノに住んでいた時知り合ったサウジアラビア人がこんなことを言っていたんだ。『僕は日本人は君しか知らないし、きっと一生日本へ行くこともないだろう。けれど、遠いアジアに戦争をするための軍隊を持たない国がある。それでも、その国の平和が保たれていることが僕には希望なんだ。』って。」
そして私は、その言葉が何だか宝ものに思えました。
さて、その夜家へ帰った私が目にしたのは。。。
こんな平和な光景でした。
「ねぇねぇSage、今日こんな映画を見たの。それでね...。」と話す私に耳を傾けながら、「何のこと?」と言う表情をしていたけれど、それでも誰かに感じたことを話さないではいられない夜でした。
さて、明日から私は最後の打ち合わせをしに上海へちょこっと行ってきます。
でも、着いたらすぐその足でギャラリーへ行き、明日もあさっても打ち合わせと地元の雑誌のインタビューの予定です。
いつもの大好きなお店へ行ってお買物をしたり、友人達に会って美味しいご飯を食べる時間も今回は全然なさそうです。残念!
でも、今は皆さんがが応援して下さって、そしてとっても楽しみにして下さっている個展の準備が一番大切なこと!
さぁ、いよいよもうあと少し。頑張らなくっちゃ!
「最後のお願い」をして、私の留守に手を動かして下さっているgirlsの皆様、本当にありがとう〜。
宜しくお願いします。:)
上海の個展まで 14日
加藤周一「しかし それだけではない。」
シネマ・アンジェリカ 03-5459-0581
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