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2012年5月

5月の終わりに

今日は5月ラストの日。2012年はあと214日だそうな。。。
214日というとまだ2012年は沢山の毎日が待っているような、もう150日も過ぎてしまったのね、とも思ったり。

今週上海から戻った私は早速日本のお稽古の準備を整えたり、色々な方に連絡をしたりして東京モードに自分を変換させています。上海から羽田へのフライトは2時間の慣れた道のり。それでもやはり家に帰った日にはすぐに買い物へ行きご飯を炊いてキンキのお煮付けを作りました。
上海では余りお料理をしないから、きっと「自分の味のご飯」に飢えているのでしょうね。美味しかった!
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5月の上海滞在中には駆け足の出張があったり、レッスンをしたり、色々な打ち合わせをしたりと忙しい毎日だっけれど、そんな中もちろん布市場へ行って今年の夏のお洋服を作ってきました。

これは白い厚手のコットンのレースのワンピース。しっかりとしたレースなのでちょっとフォーマルっぽくなりそうなところを、ちょっとだけミニ丈にして襟元はレースのモチーフを縫い付けてアクセントに。

中はジャブジャブ洗えるコットンのインナーを2色作ってもらってバリエーションを楽しめるようにしました。今年の夏活躍しそう!


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そして、同じ形のワンピースをもう1枚。
これは「レースが少し柔らかいからどうかしら...上手く出来上がるかな。」とちょっと心配しながら作ったもの。白い方が良く出来た感じだけど、こちらもかわいい。

丈が少し長かったので、モチーフ1つ分裾から切り取り、襟ぐりと肩に縫い付けてみました。
上にポイントがきて良い感じ!

今週末にロマネスクのライブがあるから着ていこうかしら。楽しみ!

Apt

いつもだったら5月の上海はもう相当暑いのに、今年は雨が多かったせいか涼しい毎日でした。
フランス租界の私のアパートの部屋の窓からは、こんなふうに青々と茂った木々を通り抜けた気持ちの良い風が入ってきます。
今月も楽しくお仕事とレッスンをすることができた素敵な毎日でした。謝謝!

東京へ帰る日の朝にアパートの部屋のドアを開けたら、すぐにお隣のお部屋からナイナイ(大家さんのおばぁちゃま)が出て来て「今日帰るの?気をつけてね。」とにこにこ送り出してくれました。
「次は7月に来るのね?」「そうよ、ナイナイ、七月見!」いつもありがとう。

そうそう、先日私が作ったエコバッグ(限定10個)が Buy42のサイトで販売されています。
在中国のみなさま、是非ご覧になって下さいね!

http://e.weibo.com/1742989783/ylxByt35V?ref=http%3A%2F%2Fweibo.com%2Ffanx2
さぁ、明日から6月。東京のお稽古の始まりです。
尾山台の家の庭では紫陽花も色づき始め、時計草ももうすぐ咲きそうです。
もう初夏ね。

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広州、香港、深圳!その3

さて、今日は香港のこと。
ソウルや上海へ行くことがそれほどポピュラーでなかった頃は、みんな香港でお買物やグルメを堪能していたけれど、今はアジア好きって言ってもいろいろ。
私の周りの友人達は、香港好き、ソウル好き、上海好きに分かれるけれど、その中でも俄然多いのが香港好きかもしれません。

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そして、普段は「上海大好き!」と手を挙げている私も、先日久しぶりに香港へ行ったら「あ、何だか香港って楽で良い感じかも。」とロンドン育ちの私の心がわくわくしたのを感じました。

その訳は、例えばこんなバス停にあります。
バス停?どうして???と思うかもしれないけれど、このバス停の色や形はイギリスと一緒なんですもの。
中国の朱色っぽい赤ではなく、ユニオンジャックの赤!

そして、どこでも美味しいミルクティが飲めること。
Fortnum & MasonのFirst Flushは日本でも手に入るけど、あの飲むと気持ちがシャキっとする、濃くて少し渋いくらいの、よそゆきじゃないイギリスのミルクティが香港にあります。
上海でも「港式」という香港スタイルのお店でも飲めるけど、香港ではもちろんもっと暮らしに根付いている感じ。
そんな小さなことが嬉しい。:)

香港独特の紅茶とコーヒーが混ざったドリンクとか、中華料理を食べながらアイスミルクティを飲んでたりと香港独特の文化も楽しいし、英語がブリティッシュイングリッシュなのも私にとってはリラックス感あり!


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中国では毛糸のことを「毛線」というけれど、香港では「毛冷」。
冷たい毛?どうして??? そして、その語源を知りたくていろいろな毛糸屋さんで聞いてみたけど、誰もはっきりとは知らず「多分、香港は暑いからじゃない?」というゆるいお返事。
でも、毛冷なんて不思議〜!

この開業40年という老舗の「パリ毛糸店」で編み方の指導をしている先生から「香港の手編み好きも年齢層が高くなって来たから、僕たちの夢は(ご夫婦!)ニットカフェを開いて、もっと若い世代に編物の楽しさを伝えることなんだ。」と素敵なお話を聞かせて頂きました。

賛成!私も何か協力できることがあったら言ってね!今度は上海で会いましょ。とにこにこ約束をしました。

中国本土では手編みが趣味としてまだ根付いていないけれど、香港は日本と同じように編物が大好きな人たちが大勢いる感触を受けました。やっぱり英国領だったからかしらね。


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そして、夜は香港で毛糸屋さんを何軒も経営しているY氏が鯉魚門に連れて行って下さりました。

見たことがないような色々な種類の蟹や海老、貝類、そして様々な魚が水槽に泳いでいるのを、「これが食べたい。」「あれも食べたい。」と選び、レストランに持ち込んで料理をしてもらうのですけれど、その辺りのことは全て地元のY氏にお任せして、私達はこんなふうに大きな海老を持ったりして大はしゃぎ!

食卓には、ハタの蒸したの、伊勢エビの炒めたの(頭などはそのあとお粥に)、シャコのと大蒜を揚げたの、蒸し蚫、と美味しい海鮮をお腹いっぱい頂いて大満足!

仕事面ではいろいろと勉強になり、英国の香りにロンドンが恋しくなり、そしてもちろんとっても美味しい香港でした。にっこり!

そうそう、私達が泊まったのはここ!Regal iclub Hotelです。
リーズナブルだけど、便利で素敵なブティックホテルです。香港へいらっしゃる時は是非!
http://www.regalhotel.com/Regal-iclub-Hotel/Main/Hong-Kong-Wan-Chai-Boutique-Hotel.aspx

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広州、香港、深圳!その2

さて、出張1日目に早起きをして向ったのは上海の国内線専用の虹橋空港2号です。
いつも羽田⇄上海の往復に使う虹橋空港1号は限られた国際線しか発着していない小さな空港だけど、流石広い中国の都市へ飛ぶ国内線の空港は大きくて施設も立派でびっくり!
日曜日の朝だったのに、空港は上海から中国全土へ飛び立ってゆく人たちでいっぱいでした。
私もわくわくドキドキの出張のスタートです。

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到着した広州の白雲国際空港は新しくてとってもきれいだし、市内への道路の両脇には南国の植物がカラフルな花を咲かせていて南国情緒いっぱいです。5月の平均気温は29.6℃、そして広州は華南地域の中心都市であり、世界都市ランキング60位、中国では北京、上海に次ぐ第3位の都市だそうな。ふむふむ、なるほどね。

天河区のホテルに荷物を置き、毛糸屋さん巡りへ出発!
目指したお店は市場の中にあり、「う〜ん、このお店で輸入糸は売れるのかしら?」と思ったけれど、既に新しい場所への移転計画もあり、このパワフルそうな老板ならば大丈夫!と思える感じでした。

お店の作品はこんなふうにテクニックも上手だし色々な工夫もしてあって面白いから、これで材質と色合いが良ければ素敵になりそう。「とにかく小さい頃から編むのが好き!」「私も!」と意気投合して、私もバッグに入れていた小さな作品を見せたりして楽しく交流したひとときでした。

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そして、次に向ったのは布市場。
布市場にも何件かの毛糸屋さんがあり、広州の人たちはどんな糸を好むのかしら、などと市場調査をしました。
布市場周辺はカーテン市場でもあり、そこでこんな素敵なカーテンを発見!

インクブルーのシルクタフタ一面にブロンズ系の糸で植物がミシン刺繍してあります。部分的にリボン刺繍も施されていて、とにかく凝ってる。「わぁ、素敵!」と溜息をついている内に、私の頭の中には「こんなお部屋で、こんな家具で、こんな照明のお部屋にしたら...」とアイディアが浮かび、この布地が欲しくてウズウズ...。

せめて、クッションや椅子1脚分の布を、と思ったけれど、こういうお店は全て注文なのでそれも叶わず残念。他にも色々な珊瑚をきれいなブルーで刺繍した布もあって、立ち去りがたい感じでした。
「いつか注文できる時がきたら連絡するわね。」とお店のカードを貰って再見!と泣く泣くお店を後にしました。

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天河城という広州で一番のショッピングモールを見学して、いよいよ夕食です。
ローカルの人たちで賑わうお店で食べたお夕飯は流石「食は広州にあり」という広東料理の本場だけあって、どれも美味しいものでした。
その中でも私が気に入ったのはこのスープ。一日歩き回った身体に沁みる美味しさでした。:)

お腹いっぱいになってホテルへ戻り、ベッドに横になったらそのマットの堅さにびっくり!
ちゃんと4星ホテルなのに、まるで板の上に寝ているかのようでした。でも、もしかしたらその方が食べ過ぎた身体には良いのかしら?なんて考えているうちに夢の中へ。

広い広い中国の蒸し暑い南の都市でも編むことが好きな人達に出会えた楽しい出張1日目でした。
良かった!
そして翌日は香港へ。:)


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広州、香港、深圳!その1

日曜日から2泊3日の駆け足で中国の地方都市へ出張に行ってきました。
地方都市と言っても経済特区の広州と深圳、そして香港ですもの、ドキドキワクワク、とっても楽しみに出かけました。

Guangzhou

上海からまず広州へ。
上海→広州への飛行時間は上海→東京と2時間半くらいで同じくらいだし、広州、香港、深圳も地図で見ると重なり合うくらいの近さです。どんなところなのでしょう。

今回の出張の目的はパピー上海の0総経理とT部長と一緒に中国の地方都市の手編み事情の調査です。
さっそく街へ。うーん、なるほどね。
経済的に発展すると、まず始めに車やファッションに興味が向いて、それから文化的なことというのは何処でも同じだけど、広州はまだ「手編み=素敵なこと」に結びついていないみたい。でも、大きな可能性あり!

翌朝広州駅でこんなふうに柱に寄りかかって一心に編物をする少女を見かけました。
自分の小さなトランクに座って手を動かしながら何か考えごとをしています。
傍らには、かわいい水玉のバッグに入った毛糸と汽車の中で食べるカップ麺の入ったビニール袋。

何だか世界中に編みものが大好きな女の子がいることを感じて嬉しくなった朝でした。

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そして、汽車に乗って向ったのは香港です。
広州東駅から2時間で香港へ着いたけど、O総経理もT部長も香港は初めてだし、私もすごく久しぶりで汽車を降りても自分が香港の何処にいるのかチンプンカンプン!

タクシーを降りたら目の前に福臨門の大きな看板があって「あぁ、ここはもしかしたらCauseway Bay の近くね。」という感じでした。
そして、泊まったのはTrip Adviserの[Traveler's Choice 2012]に選ばれたすごくお洒落なブティックホテル。
きっと、T部長が私達が訪ねる手編み糸屋さんの近くだからと選んだのだと思うけれど、good choiceでした。:)ここのお話はまた後日。。。

そして、お昼を食べて香港の手編み事情の市場調査へ。
大きくてきれいで日本の糸や本の品揃えもバッチリな路面店もあるけれど、家賃の高い香港では小さな階段やエレベーターで2階や4階にあるお店もあり、そんな分かりにくい場所でも熱心に手を動かす姿がありました。
手編みの本場の英国領だったからかしら?香港は手編みが根付いてて良い感じ。:)


Littlething

そして翌日はホテルの近くからバスに1時間揺られて深圳へ。
国が経済特区として発展を促した深圳は、どんどん海を埋め立てて作った街だから道もまっすぐでビルも大きくて新しいのにびっくり。

深圳での目的の1つは何年か前に偶然見つけて以来大ファンの雑誌「恋物誌 Little Thing」のお店と編集部を訪れることでした。

作品を見せながらいろいろな話をして、これから一緒にワークショップや誌面などで一緒に仕事ができそう!とお互いに可能性を感じてみんなにっこり。:)

香港では自由な風を、そして文革以降の世代に手作りの楽しさを広めたいという愛を広州と深圳で感じた有意義な3日間でした。

でも、流石に疲れた〜。ぐったり。。。
今朝、お寝坊をしてアパートの窓を開けたら、外の木にとまっていた小鳥達が「おかえりなさい」と歌を唄ってくれているようでした。

さぁ、この経験を生かしてこれから私に何ができるでしょう。
楽しみ!


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明日から

今このブログを書いているのは5月19日の夜中です。
朝から降っている雨がまだやまず窓の外からパラパラと雨音が聞こえています。

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今日、無事に5月の上海でのお稽古が終わりました。
今回も15日のアトリエでのレッスンから始まって毎日沢山の方が参加して下さりました。
ありがとうございます。:)

それぞれのお教室がいつもみなさんの明るい笑い声で溢れていて、レッスンが終わると参加して下さったから「先生、今日も楽しかったです。次回を楽しみにしています。」とメールを頂くことが東京から海を渡ってやってくる私へのご褒美です。

毎回、忙しい中レッスンのお部屋の手配をしてくださったり、お友達に声をかけて下さるみなさんがいらっしゃることで私はお教室を開くことができて、そして「初めての参加なのでかなりドキドキでしたが、みなさんの明るさと温かさに楽しいひとときを過ごすことができました。出来上がったコサージュを早速愛用しています。」というメールを頂き、一層そのことを強く思いました。謝謝。

お教室って、作品や先生だけでは成り立たないもの。受けて下さる生徒さんがいらしてのことです。そして、そのみなさんが笑顔で楽しそうだったら、私も、参加して下さった方もみなさんも皆がhappyでうれしい時間を過ごせたということ。良かった!

Flight

明日から広州ー香港ー深圳へ出張に行ってきます。
2泊3日の駆け足で中国の手芸事情の調査です。
久しぶりの香港、そして初めて訪れる広州と深圳。どんなところなのでしょう。
その内、中国の地方でもレッスンをすることができるかしら?
香港も広州も手芸熱が高い、というウワサもあり、とっても楽しみ!
深圳には前から行ってみたいと思っていたLittle Thingのお店もあります。
Little Thing の編集部の方にも会えるかしら?
まだパッキングもこれからなのに、頭の中はいろいろなことがグルグル!

東京や上海でのお教室でのみなさんの笑顔が私のパワーになって、明日へと続いてることを雨の上海の夜に思いました。
さぁ、頑張ろう、っと!

上の写真は上海工芸美術博物館。


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My Shanghai 89

上海はきっと今頃が一年で一番良い季節です。
私のアパートがあるフランス租界界隈はこんなふうに毎日青葉が濃くなって本当に気持ちが良い。
Aoba

アパートにいる時は部屋の窓を開け、気持ちの良い風を感じながらjam boxで好きな音楽を流しながら仕事をしています。
日本での家族や猫と一緒の暮らしとは少し違う生活が上海にあることの楽しさを心から感じられるのもそんな時かもしれません。
自由と孤独が背中合わせだけど、異国でひとりも素敵。

Bocado1

そんな上海での大切なお友達のひとり、H君と一緒にスペイン料理を食べに行ってきました。


最近私が上海滞在中は殆どこの辺りでご飯を食べている复兴西路 x 永福路にある Bocado.
巨鹿路にあったMesaのオーナーが昨年の秋にオープしたBocadoは、ちょっと大人っぽいインテリアのお洒落なスペインレストランです。

このイベリコハム、美味しかった!:)
ブラジル人のマネージャーに「美味しいイベリコハムを沢山食べられて嬉しかったわ。」と話したら、「僕らの自慢のイベリコハムだからね!」とにっこり。:)

Bocado2

Bocadoがあるのは、The ApartmentやShelter、アイリッシュパブなどが入ってるビルの2階なのに、2フロアー分もあるような高い天井と大きな窓が開放感があって気持ちいいし、打ちっぱなしのコンクリートの壁や鉄の照明器具のハードな感じと木のフロアリングやテーブルの暖かい雰囲気が丁度いいバランスで素敵でした。

永福路のこのビルにも時々来るし、复兴西路のBoxing Cat, Mistral, そしてSaluteにはしょっちゅう行く私。Bocadoを見つけたことで増々この交差点界隈での出没率が高くなりそうです。

さぁ、今日は金曜日。
気持ちの良い夜になりそうだから、どこかパティオでご飯を食べてそれからゆっくりワインを飲みに行こうかな。
さて、あの交差点を右へ?それとも左、それとも???
楽しみ!

Bocado 永福路47号 2F 近复兴西路
17:00-26:00
予約180 1727 0340

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尾山台界隈のこと

Ume

今はどこもかしこも青葉溢れる季節でとっても気持ちいい!
庭の梅の木もこんなふうに青い梅の実をたくさんつけてほんのりと甘い香りを漂わせています。
今頃の青い梅の実って触るとひんやりと冷たいのに、熟れて黄色くなってくるともうあのひんやりとした感じがなくなるのは何故かしら。

祖母のように梅酒や梅干しを作らなくても、せめてコンポートくらいは作りましょうと毎年思うのに、いつの間にか庭のアチコチに落ちた実が土に還っています。。。もったいない。。。

そんな時、子どもの頃の夏の日の夕方に「広、実を食べるかい?」と父が梅酒のグラスからそうっと取り出した大人の梅を味見させてくれたこと、毎年少しずつ違う梅の味に「今年は良く出来たわね。」と大人の真似をして頷いたりしていたことを思い出し何だか少し甘酸っぱい気持ちになります。

Rose
そして今、私の家の周りもお花でいっぱいです。
これは自由が丘への途中でみつけたバラ。きれい。♡
ロンドンのバラのように花が15cmくらいあって、ひとつひとつの蕾もしっかりとしていて大きい。

何という品種なのでしょうね。このピンクのグラデーションがちょっとお気に入りです。:)

そして家の近くの尾山台商店街は先日Vent de Ludoというブルターニュのパン屋さんがオープンしたばかりだし、市場の中のお魚屋さんも品揃えが良いことで有名だし、尾山台といえば!のAu Bon Vieux Tempsの本店もある、ちょっとグルメなところです。
でも、私の一番のお気に入りは花繁。

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商店街の真ん中辺りに「ここは何屋さんなのかしら?」というような緑の小さな入り口があって、奥へ入ってゆくと剣道とサッカーで鍛えたオジサンがひとりでせっせと花束を作っています。

花屋だけど種類も少ないし、母の日もこんなふうにカーネーションではなく八重のトルコ桔梗だし、切り花のアレンジを頼むと大概一種類の花だけのシンプルな花束です。でも、これは全て彼の強い考えがあってのこと。

ここの小林さんは花屋というよりは植物屋さんっていう感じ。
かわいいきれいな花ではなく、東京の気候に合う、東京で良く育つ花と植物を自信を持って扱っています。
うれしいことがあった時も何だかムシャクシャした時もちょっと元気が必要な時も私の足が向うのはここ。そして、子供が小さい時には「私が留守の時に鍵やお財布をなくして困った時は小林さんのところへ行きなさい。」と言っていたくらい我家にとっては花繁=信頼なんです。

洒落ていたり凝っていたり、というサプライスはないけれど、小林さんのところにはいつもまっすぐ正直で強い花があります。飾らない花、って不思議な言い方かもしれないけど、そんな感じ。花繁の近くに住んでて良かった!:)

花繁 世田谷区尾山台3-10-19 

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Buy 42 buy for two

先日、上海のボランティア団体 [Buy 42] の代表の Xianからこんなうれしいメールが届きました。
「Hi, Hiroko, この前1933で開いたチャリティイベントの写真を送るわね。Hirokoがデザイン+監修してくれたエコバッグの評判がすごく良くて、みんなが喜んで協力して買ってくれたのよ!」

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わぁ!本当!!!
みんなが楽しそうに自分が必要な形にバッグを結んだりして使っています。
このバッグは元はただの四角い布。その布を少し折り曲げて芯を入れた持ち手をつけただけなんです。
そして中は濡れたり汚れにくい素材にして、表のグリーンの布は(本当はデニムにしたら?と言ってたんだけど)新しい布、そして残りの部分は寄付された洋服から切り取って使っています。

左の写真の男性は本かお弁当か、何か薄くて堅い長方形のものを持ち歩くための結び方、右の写真の彼はワインを包んだのかしら?くるくると巻いて上を結んで持ち手にしています。そして女性陣はシンプルにバッグとして使っていますね。
うん、みんな似合っていてとっても素敵!

最初にXianに相談された時に「フロシキバッグはどう?」と何パターンかを提案した中のこれは一番簡単なバージョン。他にもD缶とナイロンテープで作ったハンドルに布を結んで使うものなど、これからいくつかのパターンが登場するはずです。楽しみ!
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イベントではこんなふうに日本の古くからの風習や現在的な工夫満載の「ふろしきバッグの包み方、くるみ方」を紹介するプリントを作り配りました。
「へぇ〜、たった1枚のシンプルな布がちょこっと結ぶだけで、こんなふうにバッグになったりするのね!」とみんな関心しきり!

もしも私がこの場にいたのならば、「これはね、フロシキって言って日本の古くからある風習なの。日本人はこうして一枚の布を持ち歩いて、その場に合わせて結んだり巻き付けたりくるんだりして使ってたの。面白いでしょ?」とはりきって説明していたでしょう、:)

今回のフロシキエコバッグの良いところは、不要になった洋服を縫い合わせて使っている、ということ。
だから、基本の赤とグリーンの布は同じでも残りの部分は1枚づつ違います。面白い!


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そして、私がハプニングを起こしながら頑張って作った限定10枚のエコバッグも完成しました。S嬢サンキュ!
Xianに「出来たわよー!」と写真を添えてメールを送ったら、「すごくかわいい!謝謝〜!」と彼女の笑顔が目に浮かぶような感想が返ってきました。良かった!

中国の雑誌「LOHAS」の仕事を見てアプローチしてくれた彼女達が [Hirokoが力を貸してくれて本当に助かってるの。ありがとう。」と言ってくれるけれど、私も彼女達と知り合えて、私をすんなりと受け入れてくれた上海/中国に少しだけ恩返しをできたような嬉しい気持ちです。

イギリスの大学院で福祉活動の勉強をしたXianの夢はチャリティやボランティア活動が始まったばかりの上海で少しずつ実現しつつあります。
私もこれから色々な形で協力してゆくつもりです。

在中国のみなさま、どうぞよろしくお願い致します。
そして、もちろん世界中のみなさまも!

Buy 42のweb siteは↓
http://www.buy42.com/buy42/mainpage.do?action=index

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手のこと

楽しみにしていた連休も終わり、さぁ、仕事へ、勉強へ、といつもの毎日が始まりました。
毎年「GWに家中を片付けるぞ!」「映画や展覧会に毎日行こう」とアクティヴに過ごそうと思うのに、今年もいつものようにちょこっと山へ行き、あとは仕事をする毎日でした。

Temahima
そんな中、六本木のミッドタウンの中にある21_21デザインサイトの「東北の食と住 テマヒマ展」は面白かった!

東日本大震災を受け昨年の7月に開いた「東北の底力 心と光。「衣」三宅一生」展の続編とも言えるこの展覧会は、東北の「食と住」にスポットを当てたもの。

便利なことが良いことになっている今の生活とは違う時間を積み重ねた暮らしが東北にあるということを色々な形で実感できる素敵な展覧会でした。

大根と杉が「食」や「信仰」という形でどんなふうに東北の生活の中で生きているかを表した図も興味津々!ひとつの素材をここまで使い切ることもきっと厳しく長い冬があるからこそです。

そして、開いた手から始まるドキュメンタリーがとっても素敵でした。
きりたんぽを作るオバサン達の少し照れたような笑顔、繰り返し根気よく続けられる様々な作業、トンカチを打つ音がモダンジャズのセッションのようなリンゴ箱工場。
見ているうちに心が温かくなり、そして厳しい生活の中で続けられる根気の要る手作業に畏怖を感じました。

全て手でしかできないこと。
手で作っているから、ひとりひとりの要望に応えられたり、その日の気温によって手加減が出来る、ということ。手って本当に素敵。

Buy42

「手間」というプロセス、「ひま」という時間。
これは私が作品を作る時にも感じていること。この手間をかけるかどうか、この時間をかけるかどうかを時々考えます。手間を省く、時間をかけることを嫌う、これはダメ。すぐ作っているものに表れちゃう。
そして、出来上がったものは決して自分が目指したものではないのです。

連休も終わる頃、私は久しぶりにミシンに向っていました。
これは上海の慈善団体 Buy 42の為に私がボランティアで作っているバッグ。Buy 42は寄付された洋服や雑貨をネット上で販売し、その売り上げを中国の恵まれない地方に寄付をしています。

中国の雑誌[LOHAS]を通じて彼らと知り合った私は Buy42のためにエコバッグのデザインと監修をしています。(これは、寄付された洋服の中から洋服として販売できないものの生地を使って作ったリサイクルバッグ!良いアイディアでしょ?)
そして、今度はそのエコバッグの販売に合わせて、私が作ったオリジナルのエコバッグを10個限定で販売することになりました。
「Hirokoは日本人だからキモノの生地とか使ってね。」という希望もあり、私は慣れないキモノ地を使ってどうやって自分らしさを出そうかと奮闘中。

でも、ここでもテマヒマは省けません。オリエンタルな蝶々と大小に切り抜いたたくさんの丸を合わせてポップな感じに仕上げましょう。
そして、アップリケ部分も終わりアシスタント嬢に仕立て部分を頼んで無事に終わり!という前にアクシデントが!!!!

Yubi

もうあと3枚ね、と油断をしていたのでしょうか。それとも何か考えごとをしていたのかしら。
んっ?と気がついたら、左手の中指の爪の真ん中にミシンの針が刺さっています。
刺さっている、というか指先を貫通!
余りのことに「わぁ、指の神経を傷つけて仕事できなくなったらどうしよう!」と真っ青になりながら、「あぁ、まず針を抜かなくちゃ。」とミシンを逆回ししてそぅっと針を抜きました。

ジンジン痛いけれど以外と大丈夫。。。
慌てて近くのDr.へ飛んで行き、先生が「また怪我したの?」と苦笑しながら抗生物質を処方して下さりました。
今もまだ少し痛いけれど、あの光景のわりに大丈夫なものなのね、という感じです。
人間って丈夫に出来ているんですね!:)

さぁ、今日もきちんと自分らしく「テマ」と「ヒマ」をかけて暮らしましょう。
東北の生活から学ぶことはまだまだ沢山ありそうです。

東北の食と住 テマヒマ展
21_21 DESIGN SIGHT企画展
〜2012年 8月26日(日)
東京 六本木ミッドタウン21_21デザインサイトにて

*上海のレッスンのお申し込み状況
5/15満席
5/16(水)東櫻花苑クラス お一人空きができました。
5/17(木): 午前 老房子アトリエ(あと2名)午後 虹橋公寓クラス (あと2名)
5/18 &19(金、土) 午前 パピーお店クラス 募集中!今迄のクラスのニット作品、または今回の帽子のフォローアップ(仕上げ)クラスとしてもどうぞ。講習費150元


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月の輝く夜に

こどもの日らしく5日は朝から青空が広がり、気温もグングン上がって陽射しが強い元気な一日でした。♡
そして、こんな暑い日にはバスキンロビンスのアイスクリームを食べましょう、と家の近くのお店へ向いました。

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青空のお休みにはアイスクリームがぴったりね!と思った人たちでお店はギュウギュウだったけれど、混んでいた理由はそれだけではなく、連休の間はダブルスクープのアイスクリームが31%引き!ということだったみたい。

私が選んだのは1984年からのスタンダードフレーバーのVery Berry StrawberryとNuts to you.
お行儀悪く歩きながらアイスクリームを食べるのが楽しいのも青空の下だからこそ!

いつもはハーゲンダッツのカップを半分くらいしか食べないけれど(カロリーが高いんですもの)何だか久しぶりにたっぷりとアイスクリームを食べました。こんなこともたまにはね!没問題!!

そして、いつもよりも少しだけ長めのお散歩をして、家に帰って空を気にしながら夕方になるのを待ちました。

その訳は、この月!

Supermoon

5月5日−6日の月はSuper Moon!この月はいつもよりも30%明るく14%も大きいんですって。素敵!

月の楕円形の軌道上で一番地球に近づいた時と満月になる周期が重なるとこのスーパームーンになる訳で、しかも雲ひとつない空に恵まれるなんて本当に素敵な夜。
月と地球の距離は平均38万キロ、そして軌道上で一番距離が近いこの夜はいつもよりも3万キロも近い。ふむふむなるほど、やっぱり一段と明るく感じる訳ね。

スーパームーンは回りの星の瞬きが余り見えないくらい、明るく輝くまんまるな素敵な月でした。
暖かな夜だったので私はのんびりとボサノヴァを聴きながらカーテンを開けていつまでも空を眺めていました。
こんな夜にはきっとたくさんの素敵な音楽やお話が生まれているのでしょうね。♬

Moonstruck

そして、月といえばこの映画。[ Moon Struck ]でしょ。
シェール&ニコラス・ケイジが主演のNYに住むイタリア系ファミリーのロマンティックで暖かいお話です。
プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を観たら彼らがあんな気持ちになるのも「うん、解る、解る!」という感じ。
もう何度も見たことがあるからお話も台詞も解っているのに、いつもキュン!となる素敵な映画です。

時には思い切りドレスアップしてオペラを観たり、大きな月がぽっかりと浮かぶ夜空をいつまでも見上げたり、青空の下で歩きながらアイスクリームを食べたり。。。
時には嫌なことやつまらないこともあるけれど、「そんなに悪くない」と思えた一日でした。

さぁ、明日は久しぶりに女友達たちとランチをしたり展覧会を見に行く予定です。
楽しみ!

*5月の上海でのレッスンのお申し込み状況について
5/15のアトリエ, 5/16の東櫻花苑クラスは満席になりました。謝謝!
5/17の虹橋公寓 あと2名
5/18 & 19のパピーのお店でのレッスンは空きがあります。

*追加のクラスのお知らせ
5/17(木)10:00-12:00 フランス租界の老房子のアトリエ (4名) 募集中です。
お問い合わせとお申し込みはこちらまで
hirokoibuki@mac.com
hirokoibuki@gmail.com


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Singing in the rain! ♬♬♬

昨日はバケツをひっくり返したような雨!そして、今日もお昼過ぎまでずっと雨でしたね。

Rain

雨でもせっかくお休みなんだからどこかへ展覧会か映画でも見に行く?と新聞やパソコンで探したけれど、いまひとつ、これっ!というものがなくて....じゃぁ、どこかへ美味しいランチに行きましょう!....でもね。。。
と、何となくお部屋の中でウダウダしていた朝でした。

お庭を見れば八重桜は昨日の嵐ですっかり散ってしまったし、せっかく咲いたモッコウバラもびしょびしょです。でも、雨が降ったあとって何だかすっきりして気持ちいい!

そうそう、雨だからこそ出来ることがありました!
ホースを使っての家の外回りのお掃除です。
Oyatsu
長靴を履いて、この前買ったばかりの20mのホースを持ち出して玄関の前、庭、階段のタイルに水を流しながらデッキブラシでゴシゴシ。

雨が降っているんですもの、ホースで水をジャージャー出しても大丈夫。
それに、小さい時に水たまりにジャブジャブ入りながら遊んでいた時のように、外はびしょびしょなのに長靴の中は暖かくて乾いているのが楽しい。:)

でも、やっぱり疲れた〜。という訳で、お家に入ってから何か美味しいおやつを食べましょ、と探したらフリーザーの中にシナモンロールを発見!
早速オーブンをつけて180度にセットして待つこと20分。美味しかった。♡
労働にはご褒美がなくちゃね!

Tea

そして、この前蓼科で買って来た大好きなHERBAL NOTEのお紅茶をいれました。
今日は春らしく「ストロベリーファンタジー」。ストロベリーティにバラやカモミール、レモンバーベナなどがミックスされた、まるでいちご畑にいるような甘いふんわりとした香りが素敵な紅茶です。

蓼科の近くへいらしたら是非HERBAL NOTEへ。
ハーブとブレンドされた美味しいお紅茶や草木染めの毛糸、アロマオイルが並んだかわいい山小屋のようなお店の中にいると、時間がゆっくり、ゆっくり過ぎてゆくのを感じます。

今日は、どこかへ出かけなくても雨の中でジャブジャブ遊びながらお掃除をして、美味しいおやつを食べて、いちごの紅茶に遠くの山を思った良い一日でした。

*ハーバルノートのお紅茶は通信販売で購入できます。
詳しくはこちらへ。
http://www.herbalnote.co.jp/


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