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銀座にて

今日は雨の中銀座へ行きました。

Apple Storeへ私のiPhoneの故障をしている部分を直しに行ったけれど、直すよりも新しいiPhoneを買った方が良いかもということになり、そのまま持ち帰ることになりました。でも日本の携帯電話会社の2年縛りは納得できないので、あと3ヶ月我慢して年末に海外でsim freeのiPhoneを買おうっと。いろいろと質問をした私に迅速+親切に対応してくださったApple Storeのスタッフの方、ありがとう。やっぱりApple Storeも銀座がピカイチね。:)
そして京都へ行けない時にはここで祇園の味をどうぞ。
Yone ここはBarneysと同じビルにあるレストランよねむら。
香港へ転勤中の甥が東京へ来たので家族みんなで大好きなよねむらへ行きました。
この前菜、何度食べても毎回「う〜ん、美味しい〜」と痺れちゃいます。ほんのり温かなカボチャのポタージュとバジルシード、オマール、アマレットのジュレを真ん中に隠れている抹茶アイスを溶かしながらいただく、というもの。米村氏でないと考えつかない食材のコンビネーションが素敵。
他にも鱧の冷しゃぶや海ブドウと毛蟹の冷たいパスタなど全て美味しかったし、私は何と言っても米村氏の器のセンスが好きです。使っているのは殆ど洋食器だけど、その合わせ方は日本人ならではのもの。そんな器談義をご本人から聞きたいな。次回は米村さんが東京のお店にいらっしゃる時に行こう、っと。
そして今日は水曜日ですもの、映画を見なくちゃね。
Cinema 今日見たのはこれ、Populaire.(タイピスト)
フランス版マイフェアレディみたいなお話。生まれた時にパソコンがあった今の若者達はきっとタイプライターなんて触ったことがないのでしょうけれど、私もロンドンの学校で国語の授業の作文をタイプして提出しなくてはならなかったのでタイプできます。(エッヘン!)
その頃、オリベッティのタイプライターの音はやっぱり違う、いえいえ私はIBM派よ、なんていう話も流行ったもの。懐かしーい。映画の中にIBMのタイプボールが発明されたエピソードもあったりして思わずにっこり。:)
そして流石フランス映画です、ファッションも見逃せません。この映画の舞台になった1959年頃のワンピースやドレスが次々と登場してとっても素敵でした。やっぱり女の子はワンピースね、と痛感。:)
実は今日はちょっと朝からしょんぼりしていたので銀座で本屋さんへ行きました。私は作家の往復書簡をまとめたものが案外好きなので「運命を変えた手紙」(文芸春秋)というタイトルに惹かれて手にとったら目次を見ただけで「あ、この本買って帰らなくちゃ」と思いました。
Letter
吉行淳之介や内田百閒、岡本かの子や岸信介、幸田文や寺山修司などいろいろな人が書いた手紙を原文のまま読むことができるのでドキドキ!
私が一番好きなのは岡倉天心が愛猫へ宛てて書いたもの。猫へ宛ててはいるけれど、もしも私がこんな手紙をもらったら読んだだけで彼の愛情にすっぽりと包まれた気分になりそうな愛に溢れた文面です。
「君は一切を喜びの門を通じて学ばねばいけない。勇ましくあれ。勇気こそが命の鍵だからね。」あぁ、素敵!
手紙っていいな。メールは便利だけど、この秋は手紙を書きましょう、と思いました。
アップルストアへ行ってiPhone5Sを見て「軽い、早い、きれい、楽しい」って思ったけれど、タイプライターや手紙もね、と思った秋の一日でした。

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