京都のお話 その3
巷は桜が咲き始めてウキウキしているこの時期だけど、今日は梅のお話。
先週の京都はまだ桜には少し早かったので、北野天満宮へ梅を観に行きました。
北野天満宮前に着き、友人に「あそこの粟餅、とっても美味しいの。後で食べましょ、でも売切れ仕舞いなのよね。」と話し、「ん?売切れ仕舞い?」思わずふたりで顔を見合わせて「じゃ、今食べなくちゃ!」と食いしん坊の私たちはお昼前なのにいそいそと澤屋さんの暖簾をくぐりました。Ha~, ha~!
出来立ての粟餅はやわらかくてホントに美味しい。餡も甘すぎず、粟の軽い食感がいくつでも食べられそうな感じ。♡
そして近くの地蔵寺で椿を観てから、いよいよ天神さんへ。
この笑みを浮かべているような優しい牛に迎えられて中へ入ると、丁度梅が身頃でキレイ!!
菅原道真が太宰府左遷の時に詠んだ「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春忘るな」の歌の通り、道真公が愛でた梅は今でも境内に甘い香りを漂わせていました。私達も見たことのない梅の花にうっとり。
大人なんだから、「きれいやなぁ…」(?!) なんてしっとりとしていれば良いのに、「わぁ!」「きゃぁ!」「おぉ!」と大興奮でした。:)
それにしても、道真公を慕って、一晩のうちに太宰府まで飛んで行ったなんていう飛梅伝説まであるなんて素敵。
1500本も梅の木があったら、さぞや梅の実も沢山とれるでしょう、と思ったら、何と一年に3トンも収穫出来るんですって!
そして、その梅はお正月の縁起物「大福梅」になるそうな。
日本人って自然の美しさを愛でるだけではなく、きちんと役立てるのも素晴らしい。今年こそ我家の庭の梅の実も役立てなくちゃね。
梅ジャムかシロップ煮、それともやっぱり梅酒が良いかしら?
そして上七軒をお散歩中にこんな瓦屋さんを見つけました。厄よけの鍾馗様と桃。
我家は洋風建築だから屋根に乗せられないけれど、こんな風習、大好き。
東京での毎日は忙しくて、しかも自分流に暮らしてしまっているから気がつかないけれど、日本人って毎日を細やかに大切に暮らしているのね。外国からの観光客が増えている今、そんなことも伝えられたら良いな、と思った京都旅行でした。楽しかった!:)
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