蓼科日記 2016. その3
今年の山は春の訪れがいつもよりも早く、聖光寺の桜祭りも予定よりも1週間早めたほどだったのに、いざ連休が始まる頃になると気温が例年並みに下がって「霜注意報」が出たりしています。*_*
滞在7日目の私はここでの気候にすっかり馴染んで少し暖かめの格好をしているくらいだけれど、連休のお休みで山へ出かけて来られた方はダウンジャケットを着込んで「寒い~、でも空気が気持ちいい~」と震えながらニコニコしている感じ。:)
そんな中、待望の絵本美術館へ行ってきました。
今、開催中なのは「ヨゼフ・ラダとチェコの絵本展」♡♡♡
もしも私が「子供の頃好きだった本は?」と聞かれたら、たくさんたくさんあるけれど「ナルニア国物語」「生命のれきし」「きつねものがたり」「黒ねこミケシュのぼうけん」と、即座に答えるでしょう。その「きつねものがたり」「黒ねこミケシュのぼうけん」の作者がヨゼフ・ラダ !!!!
そんなヨゼフ・ラダの作品や古書を実際に見ることができるなんて嬉しくて嬉しくて、思わず「そんなにニコニコしてどうしたの?」と聞かれちゃいそうなほどです。Ha~, ha~!!! ♡
この八ヶ岳にある絵本美術館と岡谷にある本館は「ばばばあちゃん」の本で有名なさとうわきこさんの私設美術館なのですけれど、毎回「これは!」と思うような企画展を開催なさっていて本当に驚きます。素晴らしい!
子供たちに良い本、面白い本、素敵な本を届けたいという思いがギュギュッと詰まっていて、思わずここの職員になりたい~と思うほど。
そして、今回何よりも嬉しかったのはこんな宝物を見つけることができたことでした。
これはチェコ版「きつねものがたり」!
本を開いてもチェコ語だからちんぷんかんぷんだし、何年に出版されたものかもわからないけれど、[ALBATROS, PRAHA]とプラハの出版社の名前が書いてあります。そして見返しに /50と鉛筆で書いてあったので、きっとチェコのどこかの古本屋さんで売られていたものが日本へ、そして八ヶ岳へやってきたのでしょう。
うわぁ、出会えてラッキー!だって、先日代官山の蔦屋の上の方の棚に大切に飾ってあったのは非売品でがっかりしたところだったんですもの。
ホントは原書を読みたいところだけれど、手にしてページをめくるだけでもヨゼフ・ラダに近づけた気持ちになって何だか嬉しい気持ち。:)
ヨゼフ・ラダがふたりの娘たちのために書いた本は身近な動物たちが愛情をもって生き生きと書かれ、動物たちがユーモラスに活躍するストーリーは大人が読んでもとっても楽しいんです。是非!
そして今年の夏の絵本美術館では「ふしぎの国のスズキコージ展」、秋には「生誕100年 瀬田貞二展」ですって。どちらも見逃せないから、カレンダーに書き込んでおかなくちゃね!楽しみ。
八ヶ岳小さな絵本美術館
長野県諏訪郡原村原山 phone:0266 75 3450
「ヨゼフ・ラダとチェコの絵本展」~2016. 6. 26(日)
「子ども時代の経験、素直な心、親切な人々、忠実な愛情…これが私にとってのいきいきとした芸術の源です。 私に恵まれた贈り物なのです」ヨゼフ・ラダ
Prayers for Japan. ♡
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