蓼科日記 2016, その13
蓼科にいるのももうあと数日。
来週には東京へ戻ります。
蓼科あたりはお盆を過ぎると急に秋の気配が感じられるようになり、冬が早い長野県の小学校は2学期が始まりました。
先日麦草峠で見つけたこの花、何て美しいのでしょう。♡
セリ科の植物かしら?と見当をつけて「八ヶ岳の花」という植物図鑑を開いたら、ハイ、ありました。
これはシシウド(セリ科)ね。
セリ科の植物はどれもよく似ていて見分けがつきにくいけれど、「高原を占拠するかのようにダイナミックに咲く。見上げるほど大きくなる株もある。花火のような咲き方はセリ科特有のものである」なんていう説明文からも多分これはオオバセンキュウでもオオカサモチでもミヤマゼンコでもなくシシウド。
幼い頃から夏休みの自由研究は植物採集(手軽で簡単!)だった私は、大人になった今、植物の絵が描けたならどんなにか良いでしょうと思う毎日。。。
例えばこんな松虫草をささっと描けたらステキ !!
麦草峠の野草園はワレモコウや松虫草、トラノオやオミナエシ、ヤマユリやトリカブトが咲いて一面のグリーンに薄紫、海老茶色、青紫や黄色の花の色がミックスしてとってもとってもきれいでした。今年はいろいろな理由から、せっかくの山暮らしも夏休みであって全くお休みではないような毎日。。。*_*
そんな時にこんな風に自然の中で咲く花の姿に頭の中がゆるゆる。。。小さなスケッチブックと鉛筆を持って写生をして、家に戻ってから色をつけられたら?といつも思うのに、バスケットの中に入っているのは車の鍵やら日焼け止めやらサングラスやら、そんなつまらないものばかり。
そんな話をする私に叔母が見せてくれたのは祖母のスケッチブック。
叔母がこの山荘を建てたのは40年近く前のことだから、きっとその頃に祖母が描いた絵なのでしょう。
ということは、この絵を描いた祖母は80歳近かったのではないかしら?幼い頃から覚えている祖母の姿は着物姿でお琴やお三味線を弾いているか、絵筆を握って油絵や水彩画を描いているところ。美しくて厳しいオバァちゃま。♡
いつか山種美術館で「今日より日課として見るものを写生することにする」という92歳の奥村土牛の言葉に心を打たれて手帳に書き写してきたじゃない、まだ遅くないぞ、頑張れ広子!
こんな時は矢野顕子の「夏が終わる」を聴きましょ。
谷川俊太郎の詩が素敵な曲です。:)
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