先に向かって
毎年日本列島には台風がやってきていろいろなことが起こってしまうのですね。そして今日からの東京は台風一過。なんて暑いんでしょ。 ふぅ。
そんな台風の風がビュービューと吹く中、久しぶりに山種美術館へ行ってきました。
今の展示は[ Seed 2019 山種美術館日本画アワード 未来をになう日本画新世代]です。この絵が今年の大賞受賞作 安原成美「雨後のほほ」。ラピスラズリのブルーが本当に美しく、見る角度によって金箔が輝き、雨が降った後の朴の葉のみずみずしさを感じます。技術も力量もある素晴らしい作品でした。そして、私が好きだったのは、このアワードの作品で初めて100号の大きさに挑戦したという21歳の現役美大生 森 萌衣の「団欒」。古典と現代が混在した雰囲気に惹かれ、彼女の他の作品も見てみたいという気持ちになりました。
そして幼馴染の山種美術館館長とティタイム。これは展示中の酒井抱一の「秋草鶉図」からイメージしたお菓子。美味しかった!にこにこ。
たった1時間くらいの間に色々な話に花を咲かせたのですけれど、私たちの共通の思いは「絵って素晴らしい!」「好きな絵は見ればわかるもの」ということ。もっと気軽に絵を買う、部屋に飾る、ということが日常にあるといいのに、そしてその絵は誰かがイイ、って言ったものではなくて自分で「あ!」っと思ったものでありますように、ということ。自分で選ぶ力。
この2-3日夏風邪でダウンしていたけれど、やっぱり美術館は私にとって最良の薬、そして幼馴染の美術の専門家との会話は最高のカンフル剤で帰り道にはすっかり元気になりました。♡
家へ戻り机の前に座って刺繍のネックレスの作り方を書き始めたけれど、今の私にはこのクローバーの葉の図案が目をつむった顔(口を中心に鏡になって下にも顔)にしか見えません。Ha-, ha-! 毎日の生活に必要なのは美しいものだけではなくユーモアもね! いつも仕事部屋でねじり鉢巻き(の気持ち)で仕事をしてるけれど、ひとりでこんなふうにクスッと笑える瞬間が好きです。♡
今日山種美術館で見た作品は全て2019年作。今年描かれたものです。今、私と同じニュースを見たり、同じ気候の中で生きている方たちのもの。表現は違うけれど、私も「今」を作ることができているのかとふと考えた夏の午後でした。
[ Seed 2019 山種美術館日本画アワード 未来をになう日本が新世代] ー 8月23日(金)
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