Story of...

五月晴れの昨日、「Story of... カルティエ クリエイション|めぐり逢う美の記憶」展を見に行きました。
東京国立博物館の平成館では話題の阿修羅展を開催しているので、今の上野は見た事がない程の大にぎわい!修学旅行の高校生達もあちらこちらで集合写真を撮っていたりして、駅から博物館への道があんなに混んでいるのは初めてのことでした。
そして、ここは。。。

カルティエ展を開催している素敵な表慶館です。
吉岡徳仁氏を監修者に迎えたこの展覧会は、会場に入ると思わず「わぁ、暗い。。。」とつぶやいてしまうほど、照明を押さえた演出になっていました。
でも、実際にまばゆいジュエリーの前に立つと、見ている私たちの顔は照明に照らされたダイアモンドの輝きの反射でキラキラと輝きます。暗闇の中に輝くジュエリーは、本当にきれい!
表慶館の1階から2階へ続く回り階段や照明もエレガントで、建物と展覧会の内容が合っていて益々期待に胸が膨らみます。そして、2階から見る入り口のホールのモザイクは必見!入った時には気がつかないけれど、2階からは全体が見られます。
1階にはカルティエのメゾンとしての歴史的な流れを作ったオーソドックスなジュエリーや時計が展示されていますが、溜息が出たり、思わずクスッと笑ってしまうエクストラヴァガントで楽しいジュエリーがあるのは2階です。
展覧会のポスターにもなっている、あの素敵な巨大なイエローダイアモンドとダイアモンドとダイアモンドを繋いだようなネックレスは、実は女性の身体では支えられない程のヴォリュームを持った男性用のネックレスです。
そんなとてつもないオーダーを1928年にしたのは、「偉大な王の王」と呼ばれたインドのマハラジャH.H.Maharaja Dhiraj of Patiala(パティアラのマハラジャ、プピンドラ・シン)。

インドではジュエリーは富と権力の象徴として男性がこぞって身につけたらしいのですけれど、このマハラジャ、ハンサムでしょう?素敵!
何だか写真からでさえもエキゾティックな香油の香りが漂ってきそうです。
そのほかにもグレース・ケリーがレーニエ公から贈られたすごく素敵な、そして大きなエメラルドカットのダイアモンドのエンゲージリング!!!、シンプソン夫人(Duchess of Windsor)が注文した大きなサファイアの球の上に座るパンテール(豹)のブローチ、チャーチルが息子に贈ったシガレットケースやジャン・コクトーがアカデミーフランセーズの会員になった時にカルティエが作った剣なども見る事が出来ます。
そして、何よりも興味深かったのは、ガラスの中のジュエリーひとつひとつが持っているStory。
カルティエのメゾンとしてももちろんのこと、カルティエにジュエリーを注文をした人たち、そしてそれを身につけたときの物語が、パネルではなく、ひとつひとつのジュエリーの後ろに映像として表現されているのがとっても解りやすく、またジュエリーから話しかけられているような気持ちにもなりました。
ファッションとジュエリー、芸術と社会を結びつけたカルティエ。メゾンの技術とデザインが、注文主の財力や人間としての魅力と出会って作られたジュエリーたちは、ただ単純にゴージャスできれいなだけではなくて、人間の歴史を見ているようでした。そして、どの映画のどのシーンで女優達がカルティエのジュエリーを身につけていたのか、もう1度1960年〜の映画を見直したくなりました。

売店では、カタログとノートを購入しました。展覧会のカタログって重くて、ちょっと買おうか迷うけれど、このカタログは見開きページでひとつひとつのジュエリーの写真とStoryが載っているので、読み応えもあり暫く楽しめそうです。

夢見心地のまま表慶館を後にして、向かったのは。。。

文化会館のテラスのカフェ Hibiki. 人工芝だけど、やっぱり外は気持ち良い!
5月の風に吹かれながら遅いランチを食べました。
Story of...カルティエクリエイション|めぐり逢う美の記憶
東京国立博物館 表慶館 〜2009.5.31
上海での講習会については「待望のワークショップ in 上海!」5/8の記事を見て下さいね。
























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