My Shanghai

食べて買って

いつも上海滞在中には布市場でそのシーズンの服をちょこちょこっとオーダーするくらいだけど、先日は東京から友人たちが来ていたので上海を右へ左へと元気に動き回っていました。

Pearls
この日は真珠城へ。まず1階のカシミア屋さんで家族へのお土産を選んだ後は私たちのお楽しみの2階へ〜!
どこへ行っても初めて行った時に全てのお店をじっくり見て気に入ったお店を見つけ、その後はそのお店だけへ行く、というのがいつもの私のやり方。だから布市場でも手芸市場でも真珠城でも脇目をふらず2-3軒のお店だけで用事を済ませて帰ります。だって、そうしないとキリがないんですもの!
そして、ここは私が何年か前のHERS(光文社)でもご紹介したFusion.
真珠城の中でも「わぁ、このお店素敵!でもなんだか敷居が高そう?!」という感じだけど大丈夫、いろいろなものを幅広く置いています。
この日私はこの芥子パールのネックレスに大好きなドナテラ•ペリーニ風の大きなパールのネックレスを加えて長さを調整してもらいました。芥子パールの繊細さとカジュアルに何にでもあわせられる感じが素敵。もちろんお値段は淡水パールなので心配要らず。そしてお部屋へ戻ってからワイヤーエッジのサテンのリボンでボウを結んで私らしさを加えました。:)
そしてお買物って意外とエネルギーを使うでしょ。
だから美味しいものをいただいてエネルギー補給をしなくちゃね。
Tin1 大好きなディンタイフォンにもひとりだと余り行かないから「ね、ね!フォワグラやトリュフの入った小籠包食べよ!」と彼女たちを誘って3人でにこにこメニューとにらめっこ。
この日はどういう訳か鶏料理が一切なかったので好物のトリュフ入りの鶏のスープやフォワグラ入り小籠包はいただけませんでした。:_;
でもこの写真の小籠包の中に見える黒いものはブラックトリュフ!一口かじると中からふわっとトリュフの香りが溢れ出てきてホントに美味しい。どうして東京のディンタイフォンにはないのでしょうね。: (
台湾の本店にはあるのかしら?「それを確かめに今度は台湾へ行きましょ」と熱い小籠包のスープにハフハフしながら話し合いました。Ha~ ha~!!
Din2 そしていつも私は棗餡の暖かいデザートを食べるけど、この日は友人のリクエストで台湾風かき氷を。
遠くから運ばれてくるのを見ながら「あれ、もしかして私たちの???」と驚いていたら、それは予想通り私たちのテーブルへドーンと到着。写真じゃ解りにくいけれど器はお丼くらいの大きさです。きゃぁ!
でもデザートは別腹ですものね。3人で交代にスプーンをのばしているうちに大きな氷の山はみるみるうちになくなっていきました。美味しかった。:)
来月上海へ行く頃はきっと真夏の暑さです。一応来月で一区切りの上海生活だし、今から何をするか、何を食べたいか考えておかなくちゃね。冷房で体が冷えるから何か暖かいものかしらね。楽しみ!

| | コメント (0)

食べて飲んで

Garlic2 今回の上海滞在中には東京の友人たちが来海していたこともあり、毎日よく食べよく飲みました。:)Ha ha~!!

まずは最近一番のお気に入りのトルコ料理のお店からご紹介です。
Garlic1 モダンなインテリアが素敵なGarlicは以前は邦人太太の皆さまにもお馴染みのヴァンゴッホだったところ。
ロンドンに住んでいた頃は、イスタンブールが懐かしくなって時々トルコ料理を食べに行っていたけれど、東京ではたまーにギリシャ料理を六本木辺りでつまむくらいでトルコ料理を食べる機会はなかなかありません。
でも、上海では私のアパート界隈には何軒かのトルコ料理のお店があり、それぞれオーセンティックだったりモダンだったり。
そんな中、今年オープンしたこのGarlicはモダンなインテリア+オーセンティックな料理というベストな組み合わせ。
モダンできれいなお店、エキゾティックなスタッフ、そして伝統的なトルコ料理。:)
この日はクルミがアクセントになった冷たい前菜と上の写真の大きなマッシュルームのグリル、メインはクミンとローズマリーの香りが食欲をそそる2日間ミルクにつけた羊のローストと「王様のお気に入り」と言うネーミングの羊料理。これは焼きなすのペーストが添えてあってちょっと和食っぽい感じかも。
ご飯を食べに行った翌日、写真をチェックするといつもメインのお料理の写真がないんです。きっと前菜辺りまでは「Blogの写真撮らなくちゃ」って思っているのに、だんだんとお酒も進み話も盛り上がってきて忘れちゃうのよね。とほほ。。。
Garlicのお料理はどれも思ったよりもさっぱりしてるけど、とってもポーションが大きいので女性だけで行くときは頼み過ぎに要注意。でも、美味しいからやっぱりいろいろ食べたいものね、うーん、楽しい悩み。:)

Cantina

そしてお天気がいい日の夕方の上海の楽しみはHappy Hour!
晩ご飯の予約の時間よりも少し早めに家を出てアペリティフを楽しみましょ。
ここは週末になると大騒ぎになってる長楽路X富民路のCantina Agave.
ここはメキシカンですもの、やっぱりフローズンマルガリータを飲まなくちゃね!
手前のはオーソドックスなライム、奥のはちょっとスィートなストロベリー。
Cantina Agaveでは月ー金曜日の15:00-19:00の間は1杯注文すると2杯めはフリー!
Happy Hourは17:00-19:00の2時間くらいなお店が多いのにちょっと大盤振る舞いね!(ちょっと危険でしょ?!)
これからの上海の夜は外で飲んだり食べたりが楽しい季節です。
こんなふうに各国のお料理が気軽に楽しめるのも国際都市上海ならではのこと。
Enjoy~!!!
Garlic
永喜路698号 近安亭路 5424 3332
Cantina Agave
富民路291号 近長楽路 6170 1310
 

| | コメント (0)

My Shanghai

先週の木曜日に上海に着いてからずっと肌寒かったけれど、今日は朝から晴れそうな予感!
少しずつ蒸し暑くなってきたと思ったら太陽が出てきました。
小区の中では皆太陽を待っていたかのようにお洗濯ものを賑やかに干し始めました。
いよいよ上海の夏の始まりです。
Image_4

昨日こんなジャスミンの花をいただきました。
老房子にぴったりね。こんな光景ももう少しだけと思うと何となく寂しい気持ち。。。。

「わぁ、ジャスミン!良い香り~!!!」といただいた時には大急ぎで花瓶に入れて、その後はおしゃべりに夢中になっていたけれど、夜になっていけ直そうとジャスミンを花瓶から出しました。
葉っぱの中に花が埋れている状態だったから葉っぱをせっせと取っていたらあることに気がつきました。

普通植物の葉っぱって花に近づくほど小さい、でしょ。でも、ジャスミンはほらこの通り。花に近づくほどに葉っぱが大きくなっています。不思議!
Image_2


まるで小さな花をを守るかのように大きな葉っぱが両側から花をすっぽりと包み込んでいます。
んんっ、この花だけかしら?と他の花を手にとってみると、どの花も同じように葉っぱの中に花がくるまれているかのよう。
きっとジャスミンの花はぽろんと落ちやすいから大切に守られているのね、と思ったけど、せっかく香り高いのにこれじゃ虫も近づけないかも。あ、でも、だからこそジャスミンって清らかなイメージなのかしら。
ふむふむ、納得。

今、お部屋の中はジャスミンの香りがふんわりと漂ってちょっと素敵です。
でも、このお気に入りのお部屋ともあと2ヶ月足らずでさようならです。
きっといつか上海のこのお部屋の今日のジャスミンの香りを、葉っぱの不思議を思い出すのでしょうね。
せっかく久しぶりに晴れたのにちょっとしんみりな日曜日でした。

| | コメント (0)

My Shanghai 92

いつも上海へ行くと必ず滞在中に1度は行くのは大好きな南外灘布市場!布市場では生地を買ってくることも目的の一つだけど、お目当てはお洋服のオーダーメイドです。

私がガイド役になってオーダーメイド三昧の上海案内を2010年7月号のHERS(光文社)でお伝えしたけれど、上海の楽しみはどんなものでも作ってもらえること、しかも安価で!
Shirly1jpg上海にはパールや奇石のネックレス、靴、カーテンや寝具etc,それこそ思いついたものは何でも作ってくれるお店があるけれど、腕前やセンスはお店によってまちまち...。
そんな中私がもう5年以上通い続けているお店が布市場にあります。
初めて行った時は通り過ぎてしまいそうなお店だったけれど、お友達に紹介されて作ってみたら「わぁ、すごく上手!」とすぐにお気に入りのお店になりました。
Shirly2
この頃忙しくてなかなか布市場まで何回も行かれないので、わざわざオーダーするというよりもお店にあるものを買うことが多かったけれど、私の好みを知っているシャーリィはいつも私が好きそうなものを用意してくれています。謝謝!:)
先月買ったのはこの黒いオーガンディのコート。
コートと言ってもオーガンディですもの。ふんわりと蝉の羽のように薄くて軽い。
前に作ってもらったのはシャープな印象だったけれど、今回のは襟も少し丸みをおびたラインだし、袖は丁度肘の辺りでひらひらっとしています。素敵!
毎年少しずつ値段は上がっているのにいつも上海や台湾人マダムで賑わっているし、外注も多いらしくひっきりなしに出来上がった洋服が届く彼女のお店は布市場1の人気店!
今年からは「1枚だけのオーダーはなし」になり、ついにこんな紙のバッグまで登場しました。びっくり!「もう布市場のお店ではなく外灘にある高級店のようね!」と言ったら「そうでしょ!」と彼女はとっても得意そうでした。
Shirly3
私の目にはとまらなかったけれどシャーリィが「絶対似合うから」と薦めてくれたのがこのワンピース。
襟は黒いオーガンディを3枚重ねたもの、身頃はシルク、裾と切り替え部分に繊細なレースが縫い付けられてあり、裾は紫のオーガンディ。
「んー、そう?...でも、ちょっと着てみようかな」とトライしてみたら、すごく雰囲気があって素敵でした。
東京ではこういうものは売っていないものね。
そして、後ろが更にうっとり。
Shirly4 少し広がったAライン
のシルエットやこの後ろのタックがShiatzy Chen風。
私が彼女とごちょごちょと値段交渉をしていたら、お店に来ていたマダムの一団が「それ素敵ね、私たちも欲しいわ」と目を輝かせ始めました。「最後の1枚だからもう作れない」とシャーリィは言ってたけれど商売上手な彼女のこと、何とか生地を探して似た雰囲気のものを作るのでしょう。
何年か前までは雑誌の切り抜きを見ながら片言の英語で注文の相談をしていたのに、2年前くらいからiPadを取り入れてショーのランウェイを見ながら「これ、これ!」と間違いなく注文をできるようになり、今は英語も上達してお店を模様替して自分のお店の素敵な紙袋まで作ったシャーリィ。
彼女の先を読む力やスピードや応用力は素晴らしい!私も学ぶところが沢山あります。楽しいお買物をしながら、帰り道にはタクシーの中でノートを取り出して気がついたことをメモをしたりしています。
次回の上海行きは6月の予定、ということはもう夏物ね。今年はどんなものを作るのかしら。楽しみ!!! 
上海南外灘軽紡面料市場
陆家浜路399号

| | コメント (4)

My Shanghai 91

この頃同じところにばかり食べに行っていたけれど、久しぶりにお気に入りのカフェを見つけました。

それはここ、ginger by the park.
Ginger1 ここは上海よ、と説明しなかったら、まるでカンボジアかバリみたいでしょ。
いえいえ、ここは旧フランス租界の中でも一等地、素敵なヴィラが立ち並ぶエリアです。
复兴西路のパッサージュにあったカフェ ジンジャーがお引っ越し先に選んだのは兴国路の公園に面した場所。こんな素敵な場所、どうやったら見つけられるの?という感じ。うーん、きっと満を持してのことなのでしょうね。
シンガポールで育ち、その後コルドンブルーで料理を学び東京でもフードスタイリストをしていたというBetty が作るお料理は和食+シンガポール+時々イタリアンテイストなアジアンフュージョン。
大勢で行ってもみんなそれぞれ好みのものをメニューに見つけられる感じです。
Ginger2jpg
この日は遅い朝ご飯を食べた後の早めの午後で、沢山は食べたくないけれど小腹が空いているという状況。そこで選んだのはリコッタチーズ入りのパンケーキ!
美味しそうでしょう?
見た目よりもずっとずっとふわふわで食感も軽い。ナイフを入れると白いリコッタチーズが顔をのぞかせ、そこにハチミツをとろりとかけて頂きました。:)たっぷり添えられたマチェドニアがアクセントになって4枚もあったパンケーキもお喋りをしながらペロリでした。
メニューがとても豊富なので今度はちゃんとお腹をすかせてディナーに行きたいな。。。
Ginger3 1階はベーカリーとジャムなどを扱うカフェ、2階+3階はゆったりとしたテーブル席でもちろんどこの席も公園の緑に包まれている感じです。
でも、やっぱりみんなのお目当てはこのテラス席!緑の中でご飯を食べられるからここはホントに気持ち良さそう。
この日は冷たい雨の寒い寒い日(日本では雪が降った日です!)だったから、誰も外にはいなかったけれど、もうすぐ明るい初夏がやってきたら!!!!
もう既に予約をしなくちゃ入れないほど大人気なのにどうしましょ。
今晩友人とご飯を食べに行く約束をしているからgingerへ行こうかしら?と考えているのに何だかだんだん怪しい空模様になってきました。
どうやら今夜はこれから大雨になりそう。。。うわぁーん、雨が降ったら上海では絶対にタクシー捕まりません! んん?ということは、きっとみんなお家にまっすぐ帰るからgingerも予約なしで大丈夫かしら?lucky!! やっぱり行こうかな、どうしようかな。こんなふうに迷うのも楽しい。:)
静安寺のpuliのテラスもオープンしたからあそこで一杯飲むのも素敵、と思ってたのに今晩はデリバリーかしら。いえいえ、明日東京へ戻るんですもの、やっぱり長靴履いて出かけましょ。さっ、それまでにトランク詰めなくちゃ!:)
ginger by the park
兴国路91号 近湖南路 3406 0599

| | コメント (0)

My Shanghai 90

せっかく上海は気持ちの良い季節だというのに今回は日本から持って来た仕事が忙しくてアパートに居ることが多い毎日です。

うーん、何か面白いトピックはあるかしら?と部屋の中で思案していたら、「!」ありました!!!こんな時こそ老房子の魅力をご紹介しましょ。
Apt1
私が借りているのは1930年に建てられたKing Albert Apartmentという上海市歴史的建造物指定のアパートです。
1914年にフランス租界が出来た頃は陕西南路はAvenue du Roi Albertと呼ばれていていました。その頃この界隈にはフランス人向けの住宅が沢山建てられ、このアパートもベルギー人建築家の手で設計されたフランス様式のアパートのひとつです。
今は老房子好きな欧米人2-3組を除いて住人は殆ど上海人ばかり。政府に管理されている建物という印のグリーンのドアを開けてアパートへ入るとこんな年季の入った大理石の模様の階段があります。
実はこの玄関ホール(?)と階段が私がこのアパートを一目で気に入った理由でもあるのです。これは私の東京の母校の廊下と同じ!玄関というのはその建物の顔だからやっぱり大切。こんなことだけで何となく安心だし親しみが持てるでしょ。私の母校もフランスの修道会を母体としているもの、なるほど、建築様式が似通っているのも納得です。
Apt2
窓もこんなふうに鉄枠で出来ていて、ロンドンで住んでいた家と同じ作り。初めてこの窓を開けた時、取っ手をクイッと上げて外へ開く感じが懐かしくてにっこりでした。
そして窓の外には大きな木が生えていて気持ちが良い。カーテン好きな私は、アパートを借りてすぐにカーテン市場へ行き、厚手の光沢のある白い生地に花の刺繍がしてある布で床までのたっぷりとしたカーテンを2組注文し、椅子にもカーテンの花と同じピンクの布でカバーを作りました。
なんだかとっても素敵なアパートみたいだけど、現在の住人はほとんどが上海人なので建物を除けばローカル感満載な感じです。
聞こえてくるのは大きな声の上海語、電気の容量が少ないから工夫が必要な生活だし、不便なことも多いけれど、私にとってはそれでもこの部屋が好きな理由がたくさんあるんです。
Apt3_2 ドアノブはこんな素敵なガラス製。鍵穴もかわいい。
部屋の家具は全てお隣のお部屋に住んでる87歳の大家さんの婚礼家具。大きなドレッサーもベッドもベッドサイドテーブルも4人用のテーブル&椅子も全て当時のもの。きれい好きの大家さんがずっと大切に使っていたのが伝わるから私も彼女のように丁寧に使っています。
そして、壁がビニールクロスとかではなくペンキ仕上げなのも私にとっては嬉しいこと。
Apt4_2
この模様は壁紙ではなく、大きなスタンプみたいなものにペンキをつけてペッタンペッタンと手作業でパターンを作ってあります。だから、手で触るとざらっとした立体感があったり、ラインが少しずれていたり、スタンプを壁から離したときのペンキの毛羽立ったような感じが今も解るのが楽しい!
お部屋を見に来た時はそこまで気がつかなかったけれど、自分の部屋になってからはこんなことひとつひとつに「わぁ!」と喜んでいます。
だって、こんなことなかなか経験できないもの!
東京の家を20年前に当時ではかなり凝った作りでディテールにこだわって作ったけれど、なかなか職人さんにわかってもらえなかったり、予算と合わなかったりしたことが、この老房子にはあるんです。
そのひとつがこの天井。
壁のパターンの部分の上に木のモールディングが貼ってあり、その上は漆喰。そして

Apt5_4天井にかけてカーブがかかっていて、その部分にも2重に3本のラインが施されています。こういうディテールが本当に素敵。

毎年アパートの契約更新の時に大家さんに「広子はこの部屋が好き?」と聞かれると、私はその度に「この部屋を借りることができて私はとっても幸せなの」とにっこり答えます。
「こんなアパートに住めたら良いな」と憧れていたところに知り合いが住んでいて、偶然そこに住めることになり、そして大家さんもとっても良い方で、多少不便ながらも1930年代のヨーロッパの雰囲気を保っている素敵なお部屋。こんなことが重なるなんて、きっとご縁があったのでしょうね。
もうこのお部屋もこの夏で丸3年。いつまでこのお部屋を借りていられるか解らないけれど、それまではこのお部屋をエンジョイしましょ。
さぁ、今日は金曜日。晴れているけれど風があって少し寒そうです。
週末前にみんなで楽しくお稽古しましょ。頑張ろうっと!

| | コメント (2)

上海での週末

まだ3月の半ばにもならないというのに上海に来てからの毎日は既に初夏のような気温で、東京から着て来た薄手のウールのコートは部屋のドアにかけっぱなしです。上海はこの何日かの暖かさで百連や木蓮が一斉に咲いてとってもきれい!

Sthai1 土曜日は何と28度近くにもなり暑いくらいの陽気でした。ヒラヒラしたトップに薄いカシミアのセーターを羽織って出かけた私はお昼時にはさっさとセーターを脱いで半袖でお庭でランチと洒落込みました。
少しでも暖かくなったら外で風を感じながらご飯を食べるのが大好きな私が向かったのは東平路のSimply Thai.
Simply Thaiは新天地や虹梅路などいろいろなところにお店があるけれど、私のお気に入りはやっぱりアパートからも歩いて行ける東平路のお店です。
ここは小さいけれどパティオがあるし、そのパティオが上海音楽院に面しているので時々風に乗ってチェロの音色が聞こえて来たりして楽しいんですもの。
東平路でタクシーを降りたら、以前はPaulがあった場所に新しく野菜やパンも売っている大きなオーガニックカフェが出来ていました。
Eat Inもできるみたいだから今度行ってみようかな。楽しみ。
Sthai2 この日はスパイスの効いた青いパパイヤのサラダやグリーンカレー、といったタイ料理の定番をシンハービールに続いてキリッと冷えたシャルドネを飲みながらのーんびりいただきました。美味しかった。:)
Sthai3
上海の楽しいところはパティオで食事をできるお店が多いこと。
でも大気汚染はやっぱり気になるから、みんなiPhoneのアプリで数値を見ながら「今日は案外低いから大丈夫」なんて話しています。Ha ha~!
そして一夜明けたら気温がぐっと下がって寒い日曜日になりました。土曜日の夜遅くから風がびゅうびゅう吹き始め、朝起きたら昨日の青空はどこへやらの寒さでした。
本当は余り早く季節が変わっちゃうよりも、暖かくなったり寒さが戻ったりしながらの方が身体にも良いのですものね。
日曜日は朝から手芸市場へ買い出しに行き、その後Spaでゆっくりと身体の調子を整えてから、いつもローカルの女の子達で賑わっているお店で春らしいタンポポのような色のブラウスとカーディガンを買いました。
やっぱり気持ちはもう春。きれいな色が着たい気持ち。
この頃上海でも東京と同じように仕事ばかりと思っていたけれど、こうして考えてみると東京でも上海でも仕事ばかりではなく、美味しかったり楽しかったり。:)
上海では良いことも悪いことも予測不能に起こるから、それを笑って楽しめるうちはまだまだ元気に通いましょ、と思いました。
さぁ、今週も予定が目白押しです。楽しもう、っと!
Simply Thai
東平路5c 近衡山路

| | コメント (0)

My Shanghai 89

上海はきっと今頃が一年で一番良い季節です。
私のアパートがあるフランス租界界隈はこんなふうに毎日青葉が濃くなって本当に気持ちが良い。
Aoba

アパートにいる時は部屋の窓を開け、気持ちの良い風を感じながらjam boxで好きな音楽を流しながら仕事をしています。
日本での家族や猫と一緒の暮らしとは少し違う生活が上海にあることの楽しさを心から感じられるのもそんな時かもしれません。
自由と孤独が背中合わせだけど、異国でひとりも素敵。

Bocado1

そんな上海での大切なお友達のひとり、H君と一緒にスペイン料理を食べに行ってきました。


最近私が上海滞在中は殆どこの辺りでご飯を食べている复兴西路 x 永福路にある Bocado.
巨鹿路にあったMesaのオーナーが昨年の秋にオープしたBocadoは、ちょっと大人っぽいインテリアのお洒落なスペインレストランです。

このイベリコハム、美味しかった!:)
ブラジル人のマネージャーに「美味しいイベリコハムを沢山食べられて嬉しかったわ。」と話したら、「僕らの自慢のイベリコハムだからね!」とにっこり。:)

Bocado2

Bocadoがあるのは、The ApartmentやShelter、アイリッシュパブなどが入ってるビルの2階なのに、2フロアー分もあるような高い天井と大きな窓が開放感があって気持ちいいし、打ちっぱなしのコンクリートの壁や鉄の照明器具のハードな感じと木のフロアリングやテーブルの暖かい雰囲気が丁度いいバランスで素敵でした。

永福路のこのビルにも時々来るし、复兴西路のBoxing Cat, Mistral, そしてSaluteにはしょっちゅう行く私。Bocadoを見つけたことで増々この交差点界隈での出没率が高くなりそうです。

さぁ、今日は金曜日。
気持ちの良い夜になりそうだから、どこかパティオでご飯を食べてそれからゆっくりワインを飲みに行こうかな。
さて、あの交差点を右へ?それとも左、それとも???
楽しみ!

Bocado 永福路47号 2F 近复兴西路
17:00-26:00
予約180 1727 0340

| | コメント (0)

My Shanghai 88

今日は13日の金曜日。。。。。でも、今回のMy Shanghaiの記事は88回目なのね!
8は中国で最もラッキーとされてる数字だから、今日は特別なMy Shanghaiをお届けしましょ、と思ったけれど、もう好きな場所は殆どご紹介しているしどうしましょ。

では、今回はこんな角度からのご紹介はいかがかしら。
Where + What to drink in Shanghai!  

Dr2

まずはここ、New Heightsでカフェラッテをどうぞ。
多分上海の全てのガイドブックに載っているNew Heightsですけれど、やっぱりここからの外灘の眺めはピカイチです。
夜景も良いけれど、夜景だったら他にも素敵なところがあるし、New Heightsはお天気の良い昼間に行くと本当に気持ちいい!

黄浦川を行き来する船や浦東側の風景をのんびりと眺めていると、世界各国の言葉が回りから聞こえて来て、「国際都市上海に来たのね!」と実感するはずです。

Dr3
そして、華洋折衷の雰囲気が今も漂うフランス租界でフランス人のマダムが経営する茶館でのアフタヌーンティはいかがでしょう。

一橋大学での留学生生活を終えた後、フランスへ帰る前に寄った上海が気に入って住み着いてしまったという彼女の話を聞くと、私も「そうそう、解ります、その気持ち!」とにこにこ。:)
この日私が選んだのはウーロン人参茶、ローカルのお店でも売っているけれど、ここのはやっぱり美味しい。
他にもミルクティのフレーバーのウーロン茶や今まで飲んだことのないお茶がたくさんあります。

1階のお店で香りを確かめながらのお買物も良いし、2階でお茶をオーダーして歩き疲れた身体を静かなお部屋で癒すのも素敵です。

Dr4

そして、プラタナスの青葉が出て来た今からが上海の一番良い季節!
夕方になったらフランス租界の中の大きなお庭の中のビアガーデンでドイツビールを飲みましょう。
Paulanarは浦東や新天地にもある有名なビアハウスだけど、私は森の中にいるような気分のここが一番好きです。

そして、ビールと一緒に頂くのはもちろんたっぷりのソーセージ+サワークラウト+マッシュドポテト。カロリーオーバーになるのは必須だけど、たまにはね!

Dr1

夜も更けて来てお腹もいっぱい、でももう少し何か飲みたいな、という時にはここSaluteへ。
ここはチーズ、オリーヴ、パニーニとカプレーゼくらいしかフードメニューがないけれど、ワインのセレクションは沢山あるし、しかもリーズナブルなところがお気に入り。

それに昨日Saluteへ行ったら更に奥にお部屋を増やしたり、11時から営業してパスタやピザも始めるんですって!流石、上海って人々のニーズに対して動きが速いのね。

シャンデリアでゴテゴテ飾ったゴージャスな雰囲気のワインバーが多い上海で、シンプルな山小屋のようなSaluteは大人気。いつもローカルの若者達や色々な国の人たちがが生き生きと飲んだり食べたりしていて楽しいから私も一週間に一度は通っちゃいます。:)

ね、上海って美味しくて楽しいでしょ。
さぁ、今日はどこへ行きましょうか。
あそこも良いし、ここも大好き!ウキウキ!!

New Heights
Three on the Bund 7F
広東路17号 外灘3号7階 

宋芳茶館
永喜路227号

Paulaner Brauhaus
汾陽路150号 近复兴路

Salute
复兴西路59号

| | コメント (0)

My Shanghai 87

今回はMy ShanghaiというよりもChiharu's Shanghaiと呼んだ方が良いのかもしれません。
何故ならばここは先日私の友人のChiharuちゃんが自分で見つけて泊まったホテルなんですもの。

私のアパートから歩いて5分、そして上海一のハイストリートの准海中路と交わっている汾陽路にこんな隠れ家のようなホテルがあるなんてびっくり!

Fy1
門の中はまるでどこかの大使館官邸のような落ち着いた雰囲気で、もしもホテルと知らなかったらちょっと入るのをためらってしまうような感じです。

上海の街中は車のクラクションの音や人々の大きな話し声で賑やかだから、こんなふうに敷地内に大きな樹が沢山あって鳥のさえずりが聞こえて来る静けさは本当に貴重。

Fy2
そして、門の右側には1932年に建てられたスペイン様式のヴィラが並び、車回しのところはモクレンが満開でとってもきれいでした。

ChiharuちゃんとKちゃんは私と同じくオーダー天国の上海が大好きで、今回は5度目の上海。
だからきっと星の数程もある上海のホテルの中から「設備+立地+雰囲気」と全てが抜きん出たこのホテルを探し当てることができたのでしょうね。流石!

Fy3_2
ホテルの本館の中はこんなふうに中国式のゴージャススタイルのインテリアでした。
余り宣伝をしていないのか、宿泊客も少なくロビーも静かで、まるでブティックホテルのような雰囲気で素敵。

中国式のホテルなのでお部屋にバスタブはないけれど、すごく広くてサービスも行き届いています。

もしも「上海へ行くんだけど、どこか良いホテル知ってる?」と聞かれたら、真っ先にここを紹介したいけれど、もう少しだけ秘密にしておきたいような。。。

でも、徒歩圏内に楽しいお買物、リラックスSpa、美味しいご飯+古き良き上海を体験できるこのホテルは本当におススメです。

「上海のどこがそんなに良いの?」と私の上海好きに半信半疑のお友達に「ここに泊まって、フランス租界の中を歩いていろいろな国の美味しいご飯を食べたり、お庭のあるワインバーでのんびりしてみてね。」と提案しましょう。

きっとヨーロッパと違う、華洋折衷の面白さを感じてもらえること間違いなし!
若葉が出始めたこれからの上海は一年でもとびきり良い季節です。
是非!

汾陽花園酒店 Fen Yang Garden Hotel
汾阳路45号
+86 21 5456 9888


| | コメント (0)

より以前の記事一覧